物語体験・キャラクター・生活の距離感
台詞がなくても人柄は伝わる――『Unpacking』で考える、持ち物から人物を知る楽しさ
OTHERLIFE編集部 · 公開 · 更新
人を好きになるきっかけは、顔や声、印象的な台詞だけではありません。2021年発売の『Unpacking』は、箱から持ち物を取り出して新しい家に収めながら、その持ち主の暮らしを知っていくゲームです。物を通して人物に近づく面白さを考えます。
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経緯・解説
発売日と、どんなゲームか
開発元Witch Beamは、『Unpacking』をPC、Nintendo Switch、Xbox One向けに2021年11月2日に発売すると告知しました。Xboxの公式ブログも、同じ日に配信開始を伝えています。
開発元の説明によると、箱から持ち物を取り出して新しい家に収め、その品々から持ち主の暮らしを知っていくゲームです。
出典:Witch Beam:Release Date Announcement! / Xbox Wire:Unpacking Is Now Available
編集部の考察
持ち物は、答えより先に問いをくれる
キャラクター紹介に趣味や性格が書いてあれば、人物像はすぐにつかめます。持ち物を見る体験は、それとは違い、意味を少しずつ考える時間をくれます。たとえば、使い込んだ道具と新しい記念品が並んだ部屋を想像してみてください。何を続けてきた人なのか、最近どんな変化があったのか、知りたくなるはずです。
もちろん、物を見ただけで気持ちまでは分かりません。好きで持っている、必要だから残している、手放すきっかけがなかった。同じ品でも読み方はいくつもあります。その曖昧さを残しておけば、人物を一つの属性に急いで当てはめずに済み、次の手がかりを待つ時間も楽しめます。
編集部の考察
置き場所を考えることが、関心の形になる
人の持ち物を並べることには、ただ眺めるのとは違う関わり方があります。どこなら取り出しやすいか、何を隣に置くと落ち着くか。そう考えるだけで、その人の暮らしを具体的な大きさで想像することになります。
恋愛や推しを楽しむ物語でも、強い台詞の合間に生活の細部があると、人物への関心が別の方向から育ちます。いつも使っている物を相手が探している場面を思い浮かべてみてください。何を持っているかだけでなく、見つからないときの反応や、その物の扱い方にも個性が出ます。生活そのものが、掛け合いの題材になるのです。
配置を考えているうちに、会ったこともない持ち主に親しみがわいてくる。そんな不思議な近さを想像できるのも、この設定の面白さです。
編集部の考察
近くで知ることと、全部を知ることは違う
手がかりが増えるほど親しみは増しますが、人物のすべてが分かったわけではありません。その余白を無理に埋めず、まだ知らない部分として持っておけるのも、物語の魅力です。
キャラ属性も同じです。几帳面、寂しがり、強気といった言葉は便利ですが、その一言ですべての行動を説明しようとすると、人物を見る楽しみが狭くなります。強気な人にも手放せない物があるかもしれないし、几帳面な人にも片づけを後回しにしている場所があるかもしれません。
編集部の考察
気になった物を、一つだけ覚えておく
こうした物語では、最初からすべての品の意味を説明しようとしなくて大丈夫です。気になった物を一つ覚えておき、あとで分かることによって印象が変わるかを確かめてみてください。見たものと、そこから想像したことを分けておくと、別の解釈も受け入れやすくなります。
部屋の中で一番気になった物について、もし本人と話せたら何を聞きたいか考えてみるのも楽しいものです。
会話が中心の作品でも、この見方は使えます。相手が何を言うかだけでなく、どんな物や習慣を大事にしているかに目を向けてみる。返事の上手さとは別のところで、その人の暮らしをもっと知りたくなる瞬間が見つかるはずです。
あなたなら、何と言い返す?
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当たってたでしょ。私の勝ち。……でも、賭けにしてあげる。千秋楽までに私を本気で驚かせたら、あなたの勝ち。私に予言されっぱなしで、いいの?
送ると会話の画面が開き、この返事からマリカ・ハンセンとの会話が続きます。
確認に使った資料
作品の設定・発表・投稿の事実と、編集部の読み方を区別して紹介しています。情報の確認基準日は2026-10-25です。