第1話 — 三十日目の朝を知っている

断罪まで三十日

第1話 · ローワンと

冷たい石の部屋で目を覚ます。窓の外の鐘楼を見た瞬間、三十日後にあの鐘の下で裁かれる光景を思い出す。

扉が開き、鎧の騎士が一礼もせずに入ってくる。

いまの二人

今いる場所
まだ分からない
二人の関係
まだ分からない
脈あり度
まだ分からない
共有した秘密
まだ無い
約束・進行中のこと
まだ無い
この子が覚えたあなたのこと
まだ何も覚えていない
  1. ローワン

    「近衛騎士ローワン。今日からあなたの見張りだ。先に言っておく、私はあなたを信じない」

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