『彼が買った別れの手紙はなぜ私の言葉なの?』
——別れ話も代筆?
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最初の瞬間から隆之が青い封筒入りの別れの手紙を美月へ突き出している。美月は受け取らず、自分の言葉で話してほしいと求める。冒頭字幕は最初の1秒だけ表示する。
近藤 隆之「別れ話、金で書かせた。」
柴田 美月「自分の言葉で話して。」
夜のふたりの部屋であることと、両者の名前・恋人関係を字幕で示す。隆之は封筒を持ったまま、美月の小説を否定する。
近藤 隆之「小説なんか書く女、いらない。」
美月が匿名で手紙を書く仕事もしていると話す。隆之は仕事の価値を確かめず、稼げないと決めつける。
柴田 美月「顔も名前も出さず、手紙も書いてる。」
近藤 隆之「そんな仕事じゃ稼げないだろ。」
隆之は購入した手紙の作家を絶賛し、青い封筒を美月へ渡す。美月は封筒の色に目を留める。手紙は封筒から出さない。
近藤 隆之「でも、この先生の文章はすごい。」
美月が注文内容を確認する。隆之は美月に言いたいことを注文し、昨日届いた手紙だと説明する。
柴田 美月「私に言いたいこと、注文したの?」
近藤 隆之「うん。昨日届いた。」
隆之が注文した言葉を口にする。美月は、相手の名前がなかった自分の注文と同じ内容だと気づき、青い封筒を見る。
近藤 隆之「『夢より俺を優先しろ』って。」
柴田 美月「注文には、相手の名前がなかった。」
美月は、隆之が作者の正体を知らないことを確認する。隆之は美月のつぶやきを気にせず答える。
柴田 美月「先生の名前も知らないの?」
近藤 隆之「名前は出してない人だよ。」
美月が青い封筒を胸元に上げ、作者は自分だと明かす。前に見せた封筒を指して、発送した本人であることも言う。隆之の余裕が消える。
柴田 美月「その別れの手紙、私が書いた。」
柴田 美月「この青い封筒で送ったの。」
美月は青い封筒を持ったまま、画面外の隆之へ問いかける。発話をカット開始から3秒以内に終え、残り3秒は返事を待つ。音楽は抑えたまま、結末の返答へつなぐ。
柴田 美月「私を捨てる言葉まで、私頼み?」
感動の山: 隆之は美月が作者だと知った途端に別れを撤回する。美月は「もう別れたよ。私の言葉で。」とはっきり断る。ふたりを胸元から捉え、美月の返答に重心を置く。両者の発話を開始から5秒以内に終え、最後の1秒は無言。美月は青い封筒を胸元に持ったまま彼に背を向け、隆之は言葉を失う。音楽は美月の返答でのみ盛り上げる。扉は閉じたまま。題名の全文を字幕表示する。
近藤 隆之「やっぱ別れない。すごい先生なら。」
柴田 美月「もう別れたよ。私の言葉で。」