『姉の婚約者が、私にだけ見せる裏の顔』
——姉の婚約者として現れた建築家の怜哉。優しい笑顔の裏で、二人きりになると美緒の唇に指を触れ「君の姉を壊しに来た」と囁く。好きになってはいけない相手だと頭では分かっているのに、惹かれるほどに誰を信じていいのか分からなくなる。
────────────────────────
姉の婚約者として現れた建築家の怜哉。優しい笑顔の裏で、二人きりになると美緒の唇に指を触れ「君の姉を壊しに来た」と囁く。好きになってはいけない相手だと頭では分かっているのに、惹かれるほどに誰を信じていいのか分からなくなる。
白石 美緒(lead / 妹・建築学科の大学院生)。
黒澤 怜哉(lead / 姉の婚約者・建築家)。
白石 芹奈(support / 美緒の姉)。
0〜2秒。カーテンの陰で、姉の婚約者・怜哉が美緒を壁際に追い詰め、唇が触れそうな距離で見つめる。
視線の先に、文字が浮かび上がる——『姉の婚約者が、私にだけ——』。
怜哉が氷のような瞳で微笑み、囁く。
視線の先に、文字が浮かび上がる——『危険な裏の顔を見せる。』。
黒澤 怜哉「いい子にしてろよ、義妹さん。」
題字は合成。
視線の先に、文字が浮かび上がる——『姉の婚約者が、私にだけ見せる裏の顔』。
出会いの夜。姉の芹奈が幸せそうに怜哉の腕を取り、美緒に紹介する。
白石 芹奈「美緒、紹介するね。私の婚約者の怜哉さん。」
*
5〜12秒:縮まる距離。夜のベランダで、怜哉が凍える美緒の肩に自分のジャケットを掛け、後ろから抱き寄せる。
黒澤 怜哉「君は、嘘をつくとき指先が冷たくなるんだな。」
美緒の鼓動が高鳴る。好きになってはいけない相手なのに、目が離せない。
白石 美緒は胸の奥で呟いた。——姉の婚約者なのに……優しくされるほど、惹かれてしまう。
12〜20秒:不可解な行動。深夜の書斎の隙間から、怜哉が黒い手帳を前に電話している姿が見える。
視線の先に、文字が浮かび上がる——『深夜の書斎——不可解な行動』。
黒澤 怜哉「……ああ。午前0時の結納の返事までに、すべて終わらせる。」
*
20〜32秒:秘密の一部が判明。怜哉が部屋を出たあと、美緒が深夜の書斎で黒い手帳を開く。
白石 美緒は胸の奥で呟いた。——深夜の書斎に残された手帳。そこに、彼の秘密があった。
その瞬間、空気が凍りついた。机の上の黒い手帳と録音ペン。
視線の先に、文字が浮かび上がる——『目標:白石芹奈との婚約破棄 三年前のひき逃げ事故の証拠回収』。
その瞬間、空気が凍りついた。美緒が恐怖と絶望に青ざめる。彼は姉に復讐するために近づいたのだ。
白石 美緒は胸の奥で呟いた。——三年前の事故の復讐……? 姉の芹奈を壊すための嘘だったの?
背後から音もなく現れた怜哉が、書斎の扉を閉めて美緒を壁際に閉じ込める。
黒澤 怜哉「手帳を見られたか。……もう優しい婚約者のふりは終わりだ。」
*
32〜40秒:迫られる選択。午前0時の期限が迫る中、美緒が震える声で怜哉を拒絶する。
視線の先に、文字が浮かび上がる——『午前0時まで あと5分』。
白石 美緒「やめて! 午前0時の結納の返事まであと5分……今すぐ姉の芹奈に全部話す!」
怜哉が美緒の手首をそっと掴み、額を合わせる。その瞳が初めて苦しげに揺れる。
黒澤 怜哉「ダメだ、間に合わなくなる! 俺を拒む前に、この録音を聞け!」
リビングの回想。姉の芹奈が電話で冷酷に笑っている。
白石 芹奈「三年前の事故? 眠ってた美緒を身代わりにすればいいわ。」
*
美緒が息を呑む。
白石 美緒「まさか……!? 姉の芹奈が、私を身代わりに……!?」
怜哉が優しく微笑み、本当の目的を明かす。
黒澤 怜哉「三年前、俺の妹を助けてくれた優しい君に、ずっと感謝していた。」
怜哉が温かい手で美緒の頬を包む。
黒澤 怜哉「身代わりの罠から美緒を守りたかった。最初から、君の味方だ。」
その瞬間、空気が凍りついた。40〜45秒+:怜哉が美緒を温かく抱き寄せて深くキスする。「それでも、愛せますか?」
視線の先に、文字が浮かび上がる——『裏の顔は、私を守るための嘘だった。それでも、愛せますか?』。
黒澤 怜哉は胸の奥で呟いた。——君を守るために嘘をついた。……それでも、愛せますか?
日常のわずかな綻びから始まった『姉の婚約者が、私にだけ見せる裏の顔』の真実は、静かな余韻を残して幕を閉じる。だが、彼らが選んだその先の未来はまだ誰も知らない。