『別れた理由を、彼はまだ知らない』
——閉店間際の喫茶店・夜
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閉館間際の喫茶店で、美咲の前に元恋人の健太が座る。
大川 健太「この店、来月で終わるんだ」
健太が「別れを告げたのは君だ」と責める。
大川 健太「五年前、別れを告げたのは君だろ」
美咲は何も言えず、手の中の指輪を握りしめる。
宮下 美咲「……そう、だね」
健太は沙希から「新しい恋人ができた」と聞かされ、身を引いたと明かす。
大川 健太「沙希から聞いたよ。新しい恋人ができたって」
美咲は静かに、指輪を机の上に置く。
宮下 美咲「これ、渡せなかったの」
健太はその指輪に見覚えがあり、沙希から預かった物だと気づきかける。
大川 健太「この指輪……沙希が持ってた物だ」
美咲が、沙希が嘘をついて二人を裂いたと告げる。
宮下 美咲「沙希が、私を悪者にしたの」
宮下 美咲「あなたを諦めさせるために」
美咲は、五年間ずっと待っていたと言い切る。
宮下 美咲「私、ずっと待ってたんだよ」
健太が指輪を手に取り、美咲を見る。
大川 健太「嘘つきは、沙希のほうだったんだな」
健太が指輪を美咲の指にはめ、物語が閉じる。
大川 健太「今度は、離さない」