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『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第12話「もう一度、面接室で」(動画版) ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

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2026/10/24 公開・1,249字

『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第12話「もう一度、面接室で』

——1年後・美咲の会社の面接室

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最終話。1年後、美咲の会社の面接室。もう一度、面接室で。入ってきた応募者は、梨花だった。

佐藤 梨花「失礼します。佐藤梨花です。」

高橋 美咲「……佐藤さん。」

元夫の浮気相手が、美咲の会社の面接に来た。赤ちゃんは、実家の母に預けてきた。

佐藤 梨花「赤ちゃんは、実家の母に預けてきました。」

梨花は、美咲に選ばれたくて来たのではない、この会社で働きたいのだと言う。

佐藤 梨花「高橋さんに選ばれたくて、来たんじゃありません。この会社で、働きたいんです。」

梨花の「この会社で働きたい」を聞き、美咲は自分からこの面接を外れると告げる。ドアを開けて廊下に声をかけ、待っていた中村部長を呼び入れる。

高橋 美咲「私はこの方と、個人的なつながりがあるので、この面接から外れます。中村部長、お願いします。」

美咲に呼ばれて、中村部長が入ってくる。美咲と交代し、ここからは中村部長が面接をする。

中村 浩二「人事部長の中村です。ここからは、私が面接をします。」

     *

美咲は面接室を出る。面接室の外の廊下で、自分は関係者だから外れたのだと、あの日の面接もこうするべきだったとつぶやく。

高橋 美咲「関係者だから、外れる。……1年前、私は元夫の健太さんの面接官だった。あの日も、こうするべきだったのね。」

美咲のスマホに、小野寺からの定期報告が届く。健太は謝罪文を出し、工場で働いて、お金を返し始めている。

高橋 美咲「1年前からお願いしていた、小野寺さんからの定期報告ね。元夫の健太は、謝罪文を出して、工場で働いて、返してるのね。」

しばらくして、梨花が面接室の外の廊下に出てくる。中村部長は面接室に残っている。梨花は、合格だと言われた。

佐藤 梨花「美咲さん。中村部長に、合格だと言われました。」

梨花は美咲に深く頭を下げる。1年前のことを謝り、外れてくれたこと、廊下で待っていてくれたことにお礼を言う。美咲は黙って、その言葉を受けとめる。

佐藤 梨花「あの時、美咲さんから健太を奪って、本当にごめんなさい。それから、外れて待っていてくれたこと、ありがとうございました。」

高橋 美咲「……顔を上げて。」

梨花が顔を上げる。美咲はほほえんで言う。私は何も決めてない。あなた自身の答えで決まったのよ。梨花は涙ぐみ、子どもを迎えに行くと告げる。

高橋 美咲「私は何も決めてない。あなた自身の答えで決まったのよ。」

佐藤 梨花「……そろそろ、子どもを迎えに行かないと。」

二人は初めて並んで笑う。月曜から同じ会社で働く。美咲は利害関係がある面接官は外れることを社内ルールにした。

佐藤 梨花「美咲さん。……また、月曜から。」

高橋 美咲「ええ。月曜から、よろしくね。……関係している人は、その面接から外す。それを、会社のルールにしたから。」

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