表示の設定

本文の文字の大きさ
背景
書体
行間
余白
向き
画面全体の文字サイズ

ボタンやメニューも含めて全体を拡大・縮小します。BunCho・スタジオと共通の設定です。

『嘘つきは選ばれない』第1話「靴を捨てた嘘つきは、カメラに映っていた」 ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

Instagram・TikTokなどは、端末の共有メニューまたはリンクをコピーして共有してください。投稿は各アプリで確認します。

2026/10/23 公開・1,100字・👁️ 5 閲覧

『嘘つきは選ばれない』第1話「靴を捨てた嘘つきは、カメラに映っていた』

——合宿1日目の夜

────────────────────────

合宿1日目の夜、第1レッスン室。ノラ・ベルが空っぽの靴棚の前で青ざめる。ケイラ・プライスがゴミ箱の中のノラのダンスシューズを指差して笑い、シエナ・ヴァンスが腕を組んで見下ろす。

ケイラ・プライス「探し物? ゴミ箱の中じゃない?」

シエナ・ヴァンス「靴もない子が、アイドル?」

アイヴィ・シンクレアがレッスン室に戻ってきて、ゴミ箱からノラのダンスシューズを拾い上げる。アイヴィ「捨てたの、誰?」シエナは肩をすくめてとぼける。

アイヴィ・シンクレア「捨てたの、誰?」

シエナ・ヴァンス「さあ? 自分で捨てたんじゃない?」

シエナとケイラは鏡の前で笑い合い、審査に向かってレッスン室を出ていく。

シエナ・ヴァンス「審査、楽しみにしてるね」

ケイラ・プライス「裸足で踊れば?」

泣きそうなノラに、アイヴィがダンスシューズを手渡す。アイヴィは棚の上の支給カメラを手に取る。赤い録画ランプが光っていた。アイヴィ「大丈夫。このカメラ、ずっと回ってた」

ノラ・ベル「もういい……私なんて」

アイヴィ・シンクレア「大丈夫。このカメラ、ずっと回ってた」

アイヴィとノラが審査ホールへ駆け込む。オーディション合宿の審査員長・ヴィクター・クレインが、審査員席から全員を見渡して告げる。

ヴィクター・クレイン「審査で嘘をついた者は即脱落だ。覚えておけ」

クレインがノラの靴の件を問いただす。ケイラは目をそらさずに嘘をつき、シエナは涼しい顔でかわす。

ヴィクター・クレイン「ノラ・ベルの靴を捨てたのは誰だ」

ケイラ・プライス「知りません。見てもいません」

シエナ・ヴァンス「私はずっと鏡の前で練習してました」

アイヴィが前に出て、支給カメラの画面を審査員席へ向ける。そこには、ゴミ箱へ靴を投げ込むケイラがはっきり映っていた。

アイヴィ・シンクレア「今夜の練習動画です。提出します」

ヴィクター・クレイン「……再生しろ」

クレインが立ち上がり、ケイラを指差す。ケイラはシエナのほうを振り返って叫ぶが、誰も助けない。ケイラが審査ホールから出される。

ヴィクター・クレイン「ケイラ・プライス。審査で嘘をついたな。脱落だ」

ケイラ・プライス「待って、シエナが……!」

シエナがアイヴィの横を通り過ぎざまに囁く。ケイラは捨て駒だった。アイヴィは支給カメラを握りしめ、まっすぐ見返す。

シエナ・ヴァンス「ケイラは捨て駒。次に消えるのは、あなた」

アイヴィ・シンクレア「消えるのは、嘘つきの方」

段落へのコメント

誤字・矛盾を報告

本文の文字を選ぶと、段落へのコメントや誤字・矛盾の報告ができます。

★で評価

レビューを書く

応援コメント 0

ログインして応援コメントを書く

通報する

理由