『彼に見送りを断ったら、なぜか別れ話だった』
——転勤前にフラれた?
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今夜の出発直前。冒頭から、右の涼子が目を見開き、傷ついた表情で「別れるの?」と問いかける。自分のスーツケースの持ち手を握ったまま、左の俊介を見つめる。字幕「転勤前にフラれた?」を開始と同時に表示する。
渡辺 涼子「別れるの? 見送りを断っただけで?」
涼子が離れても交際したいとすぐに伝える。俊介は、駅への見送りを断られたことを問い返す。紹介字幕はこのカットで表示する。
渡辺 涼子「転勤しても、付き合いたいよ。」
小池 俊介「じゃあ、なぜ駅に来るなって?」
涼子はスーツケースを握ったまま、駅の別れを想像して目を潤ませる。涙は見えるが、まだ理由を言い切らない。
渡辺 涼子「駅で手を振る俊介、想像しちゃって。」
俊介には涼子の涙の意味が分からず、自分を見たくないのかと静かに確かめる。
小池 俊介「それで、俺の顔を見たくなくなった?」
涼子は首を振り、顔を上げる。俊介を避けたいのではないと、態度でも示す。
渡辺 涼子「違う。ちゃんと顔を見て言いたい。」
俊介が、見送りの拒否を別れたいという意味で受け取ったことをはっきり言う。題名を字幕でそのまま表示する。
小池 俊介「来るなって、別れたいからじゃないの?」
涼子はスーツケースをそばに保ち、俊介へ少し近づく。駅で困るのは、自分が気持ちを抑えられないからだと話し始める。
渡辺 涼子「駅まで来たら、きっと困らせる。」
全体の約7割の位置で本当の理由が明らかになる。涼子は先ほどと同じ涙を浮かべ、泣いたら俊介から離れられないと言う。
渡辺 涼子「泣いて、俊介から離れられなくなる。」
感動の山: 涼子が、拒絶ではなく離れたくない気持ちだったと言い切る。セリフを開始から約3秒で終え、残りは無言で俊介を見つめる。音楽はこの無言の間だけ膨らむ。スーツケースは画面外で持ち続ける。
渡辺 涼子「離れたくないから、見送りを断ったの。」
俊介は笑顔で、離れても恋人だと答える。涼子も笑って返事をし、スーツケースを引いて右の白い扉へ向き直る。部屋の中で見送ることで誤解も見送り方も決着し、扉に向かう姿で終える。
小池 俊介「離れても恋人だよ。行ってらっしゃい。」
渡辺 涼子「行ってきます。」