【公式映像脚本】『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第7話「疑いは、私にも向けられた』
キャッチコピー:次の日の朝・人事部のオフィス
■ 登場人物
・高橋 美咲(3年前に夫の不倫で離婚し、現在はIT企業の採用担当責任者を務める冷静で凛とした35歳の主人公)
・中村 浩二(美咲の会社の人事部長。57歳。公平で落ち着いた上司。第1話の不採用を、面接の録画を見て決めた本人。)
・小野寺 遥(会社の外の弁護士。45歳。会社に頼まれて、別の担当として一から公平に調べる。美咲にも遠慮しない。)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(4秒)
ト書き:第6話の次の日の朝、人事部のオフィス。疑いは、私にも向けられた。美咲が、机の上の採用の資料を中村部長に返す。中村部長は資料を受け取り、美咲を採用の仕事から外すと告げる。
テロップ:[次の日の朝・人事部のオフィス]
テロップ:[美咲は、中村部長から採用の仕事を外された]
中村 浩二「採用の資料、受け取る。君は今日から、この仕事を外れる。」
◆ s02(5.5秒)
ト書き:中村部長は、会社の外の弁護士が待っていると告げる。美咲はそこへ向かう。
テロップ:[高橋 美咲・この会社の採用の担当者で、健]
中村 浩二「会議室で、会社の外の弁護士が待っている。もう来ている。」
高橋 美咲「はい。行ってきます。」
【シーン 2】
◆ s03(5秒)
ト書き:美咲が会議室に入ると、会社の外の弁護士・小野寺が待っていた。会社とは別の立場で、一から調べ直す。
テロップ:[会社の外の弁護士・小野寺 遥]
小野寺 遥「弁護士の小野寺です。先ほど会社に着いて、ここで待っていました。会社とは別の立場で、一から調べます。あなたが、高橋美咲さんですね。」
◆ s04(5.5秒)
ト書き:小野寺は、美咲にも遠慮せずに厳しく質問する。面接官が元妻なら、落とす動機があると指摘する。
小野寺 遥「元夫を面接で落として、すっとしましたか?」
小野寺 遥「面接官が元妻なら、落とす動機がある。私は、そう見ます。」
◆ s05(5.5秒)
ト書き:美咲は目をそらさずに答える。私は、採用を推薦しなかっただけ。決めたのは私ではない。
高橋 美咲「いいえ。私は、採用を推薦しなかっただけです。決めるのは私ではありません。」
◆ s06(5.5秒)
ト書き:小野寺がファイルを開く。美咲は面接の前に、応募者が元夫だと会社に届け出ていた。
小野寺 遥「面接の前に、あなたは「応募者は元夫です」と届け出ていますね。」
高橋 美咲「はい。」
◆ s07(5.5秒)
ト書き:面接は録画され、不採用を決めたのは、録画を見た中村部長。届け出・録画・判断の記録が全部そろっている。
テロップ:[決めたのは、部長]
小野寺 遥「不採用を決めたのは、録画を見た中村部長です。記録が全部そろっています。」
◆ s08(5.5秒)
ト書き:小野寺は、あの面接は公平だったと確かめたと告げる。
小野寺 遥「あの面接は、公平でした。私が確かめました。」
◆ s09(7.6秒)
ト書き:「知り合いだけ合格」の噂も根拠がないと分かり、小野寺が「あなたは、何も間違っていません」と告げる。美咲は、こらえていたものがほどけて長い息を吐く。
テロップ:[疑惑は晴れ、美咲は胸をなで下ろす]
小野寺 遥「「知り合いだけ合格」の噂も、合格した人の記録を見ました。根拠はありません。」
小野寺 遥「あなたは、何も間違っていません。」
高橋 美咲「よかった……」
◆ s10(6秒)
ト書き:小野寺がノートパソコンで、ネットの音声と会社の録画を聞き比べ、眉をひそめる。
テロップ:[同じ日の、同じ面接の、二つの記録]
テロップ:[ネットの音声と、会社の録画。同じ場面なのに、言葉が違う。]
テロップ:[第8話『切り取られた言葉』へ]
高橋 美咲「その二つ、同じ日の、同じ面接の記録ですか?」
小野寺 遥「ええ。ネットの音声も、会社の録画も。……同じ場面なのに、言葉が違う。」