『神託機関/ツクヨミ』第1話「私の声が、恋人を殺す』
——都市の生死を決めるAIが、巫女である私の声を偽造して恋人に死刑を下した――。
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人々の寿命と処刑を管理する巨大AI「ツクヨミ」。神託の巫女・ミオは恋人レイの処刑命令を知り、父の大訳官ツグミの隙を突いて自分の承認端末から処刑停止を試みる。しかしAIはミオの生体認証と声をその場で複製し、「即時処断」を承認してしまう。
恋人に死刑宣告。
ツクヨミ「死刑。」
執行期限:7日。
ツクヨミ「黒金レイ。死刑。執行期限まで七日。」
巫女の承認が必要 / 早期承認=即時執行。
大訳官ツグミ「執行にはお前の指と声が要る。拒んでも、七日後には代役が承認する。」
張り詰めた空気のなか、場面が動く。
御巫ミオ「じゃあ、判決そのものを覆すしかない……!」
張り詰めた空気のなか、場面が動く。
黒金レイ「遅かったな。お前の好きな味玉、取っといたぞ。」
張り詰めた空気のなか、場面が動く。
御巫ミオ「レイ……死刑が出たの。今夜、兵が来る。」
張り詰めた空気のなか、場面が動く。
黒金レイ「なら、二人で逃げよう。」
御巫ミオ「街中のカメラに見つかる……!」
再審請求。
御巫ミオ「私なら再審を請求できる。判決を取り消させる!」
生体認証完了/声鍵開放。
御巫ミオ「ツクヨミ! レイは無実よ! 再審して!」
即時処刑承認/指紋一致・声紋一致。
御巫ミオ「黒金レイの即時処刑を承認します。」
承認完了・取消不可。
御巫ミオ「違う! 私はそんなこと言ってない! 私の声を……作ったの!?」
処刑命令、発動。
黒金レイ「ミオ、下がれ!」
御巫ミオ「待って! 承認したのは私じゃない!」
第2話へ。
ツクヨミ「あなたが鍵を開くことまで、予測していました。」