『借りたお金の最後の封筒、彼はなぜ受け取れない?』
——返したら会えない?
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夜の圭太の部屋。長椅子の左端に座る理恵が、返済用の白い封筒を右側の圭太へ差し出したまま、不安そうに聞く。最初の字幕は冒頭から表示する。
原 理恵「お金、返したら会えないの?」
理恵は封筒を差し出したまま、中身が借りた引っ越し代の残り全部だと説明する。字幕は上下の余白に分け、顔と封筒を避ける。
原 理恵「借りた引っ越し代。残り、全部入ってる。」
長椅子の右端に座る圭太。左側の理恵を見る。返済が済むまで毎週会う約束を持ち出し、約束が終わるのを恐れて封筒の受け取りを拒む。封筒には触れない。
石橋 圭太「返すまで毎週会う約束だろ。まだ受け取れない。」
理恵は圭太を見たまま、返済目的だけで来ていると思われていたことに気づく。封筒は画面外で持ったまま。
原 理恵「返すためだけに来てると思ってた?」
理恵は封筒を差し出す姿勢をやめ、自分の膝元まで戻す。返済の後に伝えることがあると言う。
原 理恵「返してから、言いたいことがある。」
理恵が返済用の封筒を、テーブルの圭太側へ置く。最後のコマでは封筒から離れ、封筒はテーブル上に残っている。
原 理恵「今日は、ちゃんと返す。」
圭太はテーブル上の封筒を右手で受け取る。理恵が好きだと認めながら、返済だけでなく毎週会う約束も終えると告げる。受け取りを拒んで約束を残そうとしていた圭太が、自分からその約束を手放す。最後には封筒が圭太の右手で膝元に保持され、借金と返済のための面会の約束がともに終わる。
石橋 圭太「好き。でも返済も、毎週会う約束も終わり。」
返済用の封筒を持つ圭太が、会う口実をなくしたとつぶやき、その後黙る。題名の文は発話後に字幕で表示する。
石橋 圭太「会う口実、なくなっちゃったな。」
感動の山: 理恵は圭太を見て立ち上がり、終わった返済の約束に代えて、恋人として毎週会う新しい約束を自分から求める。台詞を約4秒以内に言い終え、残る1秒以上は口を閉じて圭太を見つめる。借金がなくなれば会わなくなるという結論を、理恵自身の選択で覆す。
原 理恵「今度は恋人として、毎週会う約束をしよう。」
理恵は「今度は、私がいたくて隣にいるの」と言いながら、圭太のすぐ左隣へ座る。圭太は封筒を持ったまま、口を閉じて理恵を見る。借金は戻らず、理恵自身の意思で二人の距離が縮まる。
原 理恵「今度は、私がいたくて隣にいるの。」
圭太はすぐ左隣の理恵へ顔を向け、恋人として毎週会う新しい約束を受け入れる。今日は初デートだと笑う。封筒は右手で膝元に持ち続け、完済を取り消さずに、新しい恋人同士の約束が成立した状態で終わる。
石橋 圭太「うん。毎週会おう。今日は初デートだね。」