『最強ばあちゃん 梅子』第2話「世界最強の殺し屋が、ばあちゃんに土下座した』
——なぜ土下座?
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人気のない商店街の裏通り。冒頭の瞬間、黒崎が拳銃を落とし、「命だけはお助けを!」と叫びながら、買い物帰りの梅子の前で土下座する。拳銃の落下音と必死の命乞いを最初の1秒に重ねる。梅子は買い物袋を持ったまま平然としている。
黒崎の声が響いた。「殺し屋の黒崎です!命だけはお助けを!」
数分前・商店街。梅子・85歳。悠斗の祖母。買い物帰りの梅子を紹介する。梅子の買い物袋。キャベツとじゃがいもが入っている。梅子は夕飯を考え、孫の悠斗の帰りを気にする。悠斗は画面には登場しない。
梅子の声が響いた。「今夜は孫の悠斗の好きな肉じゃがにしようかねぇ。何時に帰るかねぇ。」
商店街の路地裏。黒崎の端末で回収局の暗殺指令を確認する。対象「零号」抹殺/報酬1億円。対象写真は梅子。黒崎は対象のコード名を知っているが、写真の老婦人が伝説の超人その人だとはまだ実感していない。高額な報酬を気にしながら梅子を追う。足止めの目的はまだ知らない。
黒崎の声が響いた。「回収局の殺し屋、黒崎だ。写真の梅子が零号?殺せば一億円か。」
人気のない商店街の裏通りで、黒崎が梅子の行く手を塞ぎ、黒いサプレッサー付き拳銃を抜いて銃口を向ける。
黒崎の声が響いた。「悪く思うな。仕事だ。」
梅子が買い物袋を持ち替えた拍子に、カーディガンの袖口がずれる。梅子の右手首にある「零」の焼印が黒崎に見える。梅子は何事もないように話す。
梅子の声が響いた。「おや、物騒だねぇ。これは零号の焼印だよ。」
黒崎は梅子の右手首にある「零」の焼印を見て、目の前の老婦人こそ伝説の創設世代「零号」本人だと気づく。70年前に国が作った最強の超人。指令で知っていたコード名が実在の脅威と結びつき、銃を持つ手が止まる。反応は短く、次の土下座へつなぐ。
黒崎の声が響いた。「その焼印!70年前に国が作った最強の超人、零号か!」
梅子の右手首にある「零」の焼印をもう一度見た黒崎は、拳銃を落として土下座し、命乞いする。梅子は買い物袋を持ったまま穏やかに見下ろす。短い笑いの反転として見せる。
黒崎の声が響いた。「命だけはお助けを!」
黒崎の拳銃。黒崎が落とし、梅子が拾って弾倉を抜き、エプロンのポケットにしまう。その後、梅子は空いた右手で黒崎の肩を優しく叩き、立たせる。弾倉を抜けば完全に安全になるという説明はしない。
梅子の声が響いた。「ほら立ちなさいな、スーツが汚れるよ。危ないから、銃は預かっとくよ。」
黒崎の声が響いた。「は、はいっ!」
立ち上がった黒崎が、回収局への警戒を促すため、黒崎の端末を梅子に見せる。警告の途中で緊急通信に気づく。
黒崎の声が響いた。「回収局を警戒しろ。俺に暗殺指令を出した組織だ。……通信?」
黒崎の端末が赤く点滅し、回収局の緊急通信が届く。梅子の足止め完了、孫の悠斗は旧港湾倉庫に拉致済み。黒崎が通信を読み、暗殺指令は悠斗をさらう間に梅子を足止めするための囮だったと短く説明する。回収局は悠斗を人質にして梅子を呼び出そうとしている。梅子を中心にしたで、梅子が「……悠斗!」と漏らす。最後の2秒間はセリフも字幕も入れず、孫の危険を知った表情で終える。出発や救出の宣言はしない。
黒崎の声が響いた。「俺が銃を向けて、土下座してる間に、回収局が孫の悠斗をさらった!暗殺指令は時間稼ぎの囮だ。旧港湾倉庫に閉じ込めて、あんたを呼び出す気だ!」
梅子の声が響いた。「……悠斗!」