【公式映像脚本】『嘘つきは選ばれない』第1話「靴を捨てた嘘つきは、カメラに映っていた』
キャッチコピー:合宿1日目の夜
■ 登場人物
・アイヴィ・シンクレア(主人公。20歳。昼は介護施設で働きながら歌を続けてきた候補生。人の表情と嘘によく気づき、合宿支給のカメラで毎日練習を撮っている。 / Lead, 20. Sang while working day shifts at a care home; notices faces and lies; films every practice on the issued camera.)
・ノラ・ベル(18歳。アイヴィの相部屋の候補生。気弱だが合宿一の歌唱力と記憶力を持つ。 / 18, Ivy's roommate. Shy, but the best voice and memory in camp.)
・シエナ・ヴァンス(21歳。合宿の女王気取りの候補生。大口スポンサーの娘で、取り巻きを使って他人を陥れる。 / 21, self-crowned queen of camp, the main sponsor's daughter; uses her followers to bring others down.)
・ケイラ・プライス(20歳。シエナの取り巻き。第1話で審査中の嘘により脱落。 / 20, Sienna's follower; eliminated in episode 1 for lying during judging.)
・ヴィクター・クレイン(46歳。オーディションのチーフプロデューサーで審査員長。嘘を何より嫌い「審査で嘘をついた者は即脱落」を掲げる。 / 46, chief producer and head judge; hates lies above all.)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(5秒)
ト書き:アッシュグローブのアイドルオーディション合宿、1日目の夜。第1レッスン室。ノラ・ベルが空っぽの靴棚の前で青ざめる。ケイラ・プライスがゴミ箱の中のノラのダンスシューズを指差して笑い、シエナ・ヴァンスが腕を組んで見下ろす。
テロップ:[合宿1日目の夜]
ケイラ・プライス「ノラ、探し物? ゴミ箱の中じゃない?」
シエナ・ヴァンス「靴もない子が、アイドル?」
◆ s02(6.5秒)
ト書き:アイヴィ・シンクレアがレッスン室に戻ってきて、ゴミ箱からノラのダンスシューズを拾い上げる。アイヴィ「捨てたの、誰?」シエナは肩をすくめてとぼける。
アイヴィ・シンクレア「捨てたの、誰?」
シエナ・ヴァンス「さあ? 自分で捨てたんじゃない?」
◆ s03(4.5秒)
ト書き:シエナとケイラは鏡の前で笑い合い、審査に向かってレッスン室を出ていく。
シエナ・ヴァンス「審査、楽しみにしてるね」
ケイラ・プライス「裸足で踊れば?」
◆ s04(8秒)
ト書き:泣きそうなノラに、アイヴィがダンスシューズを手渡す。アイヴィは棚の上の支給カメラを手に取る。赤い録画ランプが大きく光っていた。アイヴィ「大丈夫。このカメラ、ずっと録ってる。見せられる」
テロップ:[練習動画を毎晩提出]
ノラ・ベル「もういい……私なんて」
アイヴィ・シンクレア「大丈夫。このカメラ、ずっと録ってる。見せられる」
◆ s05(7秒)
ト書き:アイヴィとノラが審査ホールへ駆け込む。ノラが審査員長ヴィクター・クレインに、靴がゴミ箱に捨てられていたと告げる。クレインは候補生たちを見渡し、審査で嘘をついた者は即脱落だと告げる。
テロップ:[審査ホール]
テロップ:[チーフプロデューサー ヴィクター・クレイン]
ノラ・ベル「審査員長、私の靴、ゴミ箱に捨てられてて……」
ヴィクター・クレイン「審査で嘘をついた者は即脱落だ」
◆ s06(7.5秒)
ト書き:審査ホールで、ノラの訴えを聞いたクレインが、靴の件を問いただす。ケイラは目をそらさずに嘘をつき、シエナは「捨てたのは私じゃない」と涼しい顔でかわす。
ヴィクター・クレイン「ノラ・ベルの靴が捨てられたと聞いた。誰だ」
ケイラ・プライス「知りません。見てもいません」
シエナ・ヴァンス「捨てたのは私じゃない」
◆ s07(7秒)
ト書き:アイヴィが前に出て、支給カメラの画面を審査員席へ向ける。画面にはまず練習するアイヴィが映り、続いてゴミ箱へ靴を投げ込むケイラがはっきり映っていた。
アイヴィ・シンクレア「今夜の練習動画です。練習の間、ずっと回してました」
ヴィクター・クレイン「……再生しろ」
◆ s08(8秒)
ト書き:クレインが立ち上がり、ケイラを指差す。ケイラはシエナのほうを振り返って叫ぶが、クレインは「シエナの証拠はない」と告げ、誰も助けない。ケイラが審査ホールから出される。
テロップ:[ケイラ・プライス 脱落]
ヴィクター・クレイン「ケイラ・プライス。審査で嘘をついたな。脱落だ」
ケイラ・プライス「待って、シエナが……!」
ヴィクター・クレイン「シエナの証拠はない。ケイラだけ脱落」
◆ s09(6秒)
ト書き:クレインが退場し、シエナがアイヴィの横を通り過ぎざまに囁く。ケイラは自分に使われただけだと。アイヴィは支給カメラを握りしめ、まっすぐ見返す。
テロップ:[次回「泥棒にされた朝」]
シエナ・ヴァンス「ケイラは私に使われただけ。次はあなた」
アイヴィ・シンクレア「消えるのは、嘘つきの方」