【公式映像脚本】『神託機関/ツクヨミ』第2話「処刑炉から恋人を救え』
キャッチコピー:第1話の続き/処刑炉まで あと26秒
■ 登場人物
・ミオ(白い衣装、黒髪の巫女。死刑令を緊急再審で止められるほか、都市の重大な承認権を変更できる主人公)
・レイ(黒い作業服、黒髪の青年。ミオの恋人。声を売った過去があるが、都市破壊については無実)
・父ツグミ(灰色の法衣を着た大訳官(ミオの父)。レイを犯人とする偽証拠を信じ、最初の処刑を承認した)
・ツクヨミ(AI)(赤い月型の光。都市を監視・予測・管理する冷静な合成音声AI)
・ヨミ(ミオのもう一人の人格。6歳の同調の儀で生まれた。ミオと同じ身体・顔・衣装で、姿勢・首の傾き・片側だけの笑み・左利き・低い声で区別する。画面上の人物IDは常に mio(別人として描かない)。)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(4秒)
ト書き:第1話の直後。恋人のレイを閉じ込めた搬送カゴが、処刑炉の縦坑をレールに沿って降りていく。下では炉が赤く光る。ミオは恋人を救うために追う。
テロップ:[第1話の続き/処刑炉まで あと26秒]
レイ「ミオ! 来るな!」
【シーン 2】
◆ s02(5秒)
ト書き:審判室の床の丸い穴。白い衣装のミオが黄色い点検用の梯子に飛びつく。ガラスの操作室に閉じ込められた父ツグミが、ガラスを叩いて叫ぶ。
テロップ:[そのころ上の審判室:ミオが黄色い梯子へ]
父ツグミ「黄色い通路だ! そこに手動ブレーキがある!」
【シーン 3】
◆ s03(5秒)
ト書き:ミオは梯子を降りて点検足場に着き、壁の黄色いレバーを両手で引く。動かない。上からAIの赤い照準光がミオの顔に当たる。
テロップ:[手動ブレーキが動かない/炉まで あと14秒]
ミオ「動かない……!」
◆ s04(6秒)
ト書き:赤い光を浴びたミオの姿勢がまっすぐになり、首が少し右に傾く。口の片側だけで笑い、低い声で話す。右手を離し、左手でレバーをつかむ。
テロップ:[声が低い。利き手が左に――?/炉まで あと9秒]
ヨミ「どいて。あたしがやる。」
◆ s05(6秒)
ト書き:もう一人は赤い光の点滅を見つめ、光が消えた一瞬に左手でレバーを引く。ブレーキの爪がレールを挟み、カゴが止まる。下では炉の扉が開く。
テロップ:[赤い光が消えた一瞬だけ、AIの錠が外れる/あと4秒でカゴ停止]
ヨミ「……今。」
◆ s06(6秒)
ト書き:下で炉に火が入り、カゴが着くはずだった場所に炎が上がる。もう一人は左手でカゴの扉のロックを外し、レイを引っ張り出す。レイは彼女の左手を見て、はっとする。
テロップ:[炉に点火(残り0秒)/カゴの扉が開く]
ヨミ「早く出な。」
レイ「左手……お前、まさか……」
◆ s07(7秒)
ト書き:レイがミオの肩をつかみ、名前を呼ぶ。姿勢がやわらぎ、右手で自分の胸を押さえる。いつものミオに戻ったが、カゴが止まったことを覚えていない。
テロップ:[名前を呼ばれると、ミオに戻る]
テロップ:[ミオは、ヨミが出ていた間を覚えていない]
レイ「ミオ!」
ミオ「え……カゴ、誰が止めたの?」
◆ s08(7秒)
ト書き:天井の扉がAIの操作で閉まり、上には戻れない。二人は足場の奥の古い扉の丸いハンドルを一緒に回して開ける。
テロップ:[手で回す扉はAIには動かせない]
ミオ「上には戻れない。」
ツクヨミ(AI)「逃走を確認。」
レイ「この扉は、お前には動かせない!」
【シーン 4】
◆ s09(7秒)
ト書き:同じころ、上の審判室。ガラスの操作室に閉じ込められた父ツグミが、縦坑を見下ろしながら、法衣の胸元から古い真鍮の鍵を取り出して握る。
テロップ:[同じころ、上の審判室/父ツグミは真鍮の鍵を握る]
父ツグミ「ヨミが起きたか……。今度こそ、私が止める。」
【シーン 5】
◆ s10(7秒)
ト書き:二人は古い整備通路を抜けて、夜の大通りへ出る。ミオが、自分が何をしたのか尋ねる。レイは目をそらしてから答える。
テロップ:[古い整備通路を抜けて 地上の大通りへ]
テロップ:[第3話『私の声が人を殺せと命じた』へ]
ミオ「私……何をしたの?」
レイ「赤い光を浴びると、お前の中のヨミが出る。……昔から知ってた。」
ミオ「ヨミって……誰!?」