『夫にクビにされた私、夫の会社の持ち主でした』第2話「お前の会社だと証明してみろ』
——ダニエル 夫・社長
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最初の1秒、右の紺のスーツ姿のダニエルが妻エマのスマホを指して「偽物だ!」と否定する。エマは静かに「妻を疑うの?」と返し、夫婦関係を声でも伝える。各人の顔の直下に名前と関係を最初から最後まで表示する。否定の字幕は重ねない。
ダニエル・リード「偽物だ、エマ!」
エマ・ヘイル「妻を疑うの?」
ダニエルはスマホの画像を認めず、会社の持ち主だと証明しろと求める。エマはノーススターの持ち主はエマだけだと述べ、メリディアンのことを決める票の60%を根拠に記録の確認を求める。同じ所有関係の図を後で再使用する。
ダニエル・リード「会社の持ち主だと証明しろ。」
エマ・ヘイル「ダニエル、ノーススターの持ち主は私だけ。メリディアンのことを決める票の60%を持ってる。記録を見て。」
ダニエルが電話でノラに会社の正式な株主の記録を持ってくるよう頼む。エマは自分の弁護士マーカスを呼ぶ。ダニエルの隣にいる赤い服のヴァネッサの顔をはっきり見せ、その直下に名前・財務責任者・ダニエルの愛人という紹介を2行で表示する。
ダニエル・リード「ノラ、会社の正式な株主の記録を持ってきて。」
エマ・ヘイル「マーカス、会議室に来て。」
1時間後、同じ会議室。ノラが持参した会社の正式な株主の記録を開く。眼鏡をかけたマーカスは青いノーススターの所有者記録を開き、本人の見える顔の直下に紹介を付ける。エマがマーカスを手で示して「私の弁護士のマーカスです」と紹介し、顔と名前を結び付ける。その後、ノラがノーススターはメリディアンの票の60%を持つと確認し、ダニエルが応じる。
エマ・ヘイル「私の弁護士、マーカスです。」
ノラ「1時間お待たせしました。記録管理者のノラです。ノーススターがメリディアンの票の60%を持っています。」
ダニエル・リード「知ってる!」
マーカスが青いノーススターの所有者記録を指し、ノーススターの持ち主はエマだけだと述べる。ノラは会社の正式な記録を管理する立場から、所有者記録と署名を照合すると説明する。
マーカス・リー「ノーススターの持ち主はエマだけです。」
ノラ「私が管理する正式な記録と、所有者記録の署名を照合します。」
ノラが実物の記録の一致を確認する。スマホの画像ではなく正式な記録から、ノーススターの持ち主はエマだけだと確定する。ヴァネッサは動揺する。所有関係の図を再表示するが、音楽は盛り上げない。
ノラ「記録は一致。ノーススターの持ち主はエマだけです。会社のことを決める票の60%を、エマが持っています。」
ヴァネッサ・コール「そんなはずない。」
所有が確認されても社長の立場はまだ変わっていない。ダニエルが机を叩き、自分はまだ社長だと主張する。
ダニエル・リード「それでも、俺はまだ社長だ!」
マーカスが、取締役会とは社長を選ぶ5人だと説明する。所有の確認だけでは社長は変わらないと明示し、ダニエルもその5人が自分を選んだと主張する。
マーカス・リー「取締役会は、社長を選ぶ5人です。所有の確認だけでは、社長は変わりません。」
ダニエル・リード「その5人が俺を選んだ!」
マーカスが先ほど確認したメリディアンの票の60%を根拠に、エマには社長を選ぶ現在の5人を入れ替えるだけの票があると説明する。同じ所有関係の図を再表示する。エマは新しい5人を選ぶ意思を示す。
マーカス・リー「ノーススターを通じて持つ60%の票で、エマは社長を選ぶ今の5人全員を入れ替えられます。」
エマ・ヘイル「では、新しい5人を選びます。」
ダニエルが見ず知らずの5人に何ができると嘲る。
ダニエル・リード「見ず知らずの5人に、俺のキャリアが潰せると思うか?」
エマ・ヘイル「新しい5人に、あなたの経営を見てもらうだけ。」
ダニエルが会社を成功させたのは自分だと叫ぶ。
ダニエル・リード「この会社を成功させたのは俺だ!」
エマ・ヘイル「なら、隠すことは何もないはずよ。」
マーカスが青いノーススターの所有者記録から未署名の、取締役を入れ替える手続きを始める書類を取り出し、ペンとともにエマへ渡す。署名しても社長はまだ変わらず、手続きが始まるだけだと説明する。
マーカス・リー「取締役を入れ替える手続きを始める書類です。署名しても、社長はまだ変わりません。」
エマの。夫ダニエルが先に制止する。エマは自分をクビにした夫へ決め台詞を一行だけ静かに返し、同じ、取締役を入れ替える手続きを始める書類に署名する。最後の1.5秒は無言。エマがペンを置き、夫の手が止まる。ここで初めて音楽を盛り上げる。取締役交代の完了や社長の解任は描かない。
ダニエル・リード「エマ、やめろ。」
エマ・ヘイル「それは、私をクビにする前に言うべきだったわね。」