『浮気相手が来た日、妻が笑って待っていた理由』
——昼下がり・早瀬家の玄関 浮気相手・小坂奈緒
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玄関先で奈緒が「和真さんと付き合ってます」と言い放つ。
小坂 奈緒「奥さんに会いに来ました。和真さんと付き合ってます。」
千尋が笑って「どうぞ」と招き入れる。奈緒が面食らう。
早瀬 千尋「どうぞ、入って。」
千尋が机に伏せた写真を置く。奈緒は気づかない。
早瀬 千尋「座って待ってて。お茶を入れるから。」
奈緒が指輪を見せびらかして自慢する。
小坂 奈緒「この指輪、和真さんにもらったの。」
*
台所で千尋がお茶を入れながら「その指輪、きれいね」と言う。
早瀬 千尋「その指輪、きれいね。なんで来たの?」
奈緒が「もうすぐ一年」と自慢する。写真の日付と重なる。
小坂 奈緒「付き合ってもうすぐ一年。夫の和真さんは私に夢中。」
千尋がカップを持ちながら静かに聞いている。
早瀬 千尋「それで、私に何の用?」
*
奈緒が「奥さんは邪魔なだけ」と言う。千尋が伏せた写真を表に返す。
小坂 奈緒「奥さんは邪魔なだけよ。」
山。千尋が写真の日付と指輪の真実を突きつけ、奈緒が固まる。
早瀬 千尋「その指輪、私が選んだのよ。」
早瀬 千尋「夫婦の指輪を、和真に選ばせたの。」
奈緒が指輪を外して机に置き、逃げるように出ていく。
小坂 奈緒「そんな…聞いてない!」
千尋が指輪をゴミ箱に捨て、写真を見て静かに笑う。
早瀬 千尋「これで、離婚の準備はできた。」
早瀬 千尋の声が響いた。「浮気相手が来た日、妻が笑って待っていた理由。それは、この日のため。」