『FINAL 7』第3話「一枚の列』
——候補生ナナ(作詞・作曲)
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NANAのチェキを持つ客Cの手。客C「一枚じゃ、足りないですか」。NANAが顔を上げる。
客C「一枚じゃ、足りないですか」
「同日13:05」。NANAの短い列。客C(画外)「今日、一枚しか買えなくて」
客C「今日、一枚しか買えなくて」
NANA、思わず隣の長い列を見る。「そんなの……」 客C「歌、好きでした。ナナさんが作ったやつ」
ナナ「そんなの……」
客C「歌、好きでした。ナナさんが作ったやつ」
NANA「自分の曲は、まだ歌ってないです」 客C「じゃあ、いつか聴きたいです」
ナナ「自分の曲は、まだ歌ってないです」
客C「じゃあ、いつか聴きたいです」
NANA、少し笑う。「……覚えててくれます?」 客C「はい」
ナナ「……覚えててくれます?」
客C「はい」
NANAは宛名「はじめてさん」と星一つを書く。
NANAは一枚の使用済み券を透明の個人売上袋へ入れる。客のチェキは客に渡し済み。
REI、掲示を確認。「明日20時、参加確認。四人枠。分かってるよね」
レイ「明日20時、参加確認。四人枠。分かってるよね」
NANA「売れた順?」 REI「売上も参考。順位だけで決まらない」
ナナ「売れた順?」
レイ「売上も参考。順位だけで決まらない」
NANA「でも、数字は残る」 REI「技術も残る。明日の練習、休まないで」
ナナ「でも、数字は残る」
レイ「技術も残る。明日の練習、休まないで」
NANA「レイは、怖くないの」
ナナ「レイは、怖くないの」
REI、答えるまで二拍。「怖いから、練習する」
レイ「怖いから、練習する」
SORAが七人の練習動画を開く。画面に「公開用・笑顔だけ」の仮編集。MIU「それ、何を切ったの?」
ミウ「それ、何を切ったの?」
再生中の全員の笑顔が一斉に止まる。