【公式映像脚本】『予約席の、書きたくない名前』
キャッチコピー:紗季・修司の娘、倉庫で働く
■ 登場人物
・紗季(warehouse worker)
・修司(her father)
■ 本編カット割り台本
【シーン scene1】
◆ s01(2秒)
ト書き:無言の先行hook:娘が作業着の上着を脱いで椅子の背に掛け、父がそれを椅子の陰へ押し込む。(冒頭では発話しない)。
テロップ:[紗季・修司の娘、倉庫で働く]
◆ s02(5秒)
ト書き:父が椅子の陰の作業着をさらに奥へ押し込む。
テロップ:[予約席の、書きたくない名前]
修司「仕事のことは、黙ってて。紗季。」
修司「父さんが、恥ずかしいだけだ。」
◆ s03(5秒)
ト書き:娘が隠された袖を取り出す。
紗季「私、嘘をつきに来たの?」
◆ s04(5秒)
ト書き:父は空席の名札を整え、娘の名札をポケットにしまう。
修司「顔合わせの相手は立派な家だ。お前の名札はしまう。」
◆ s05(5秒)
ト書き:娘は立ったまま、作業着の袖を握りしめる。
紗季「倉庫の仕事は、立派じゃない?」
◆ s06(5秒)
ト書き:父が視線を落とす。
修司「そういう意味じゃない。」
◆ s07(5秒)
ト書き:娘は座らず答えを待つ。
紗季「じゃあ、どういう意味?」
◆ s08(5秒)
ト書き:父が、隠していた本当の気持ちを初めて口にする。
修司「俺が、比べられるのが怖い。」
◆ s09(5秒)
ト書き:娘は立ったまま、取り戻した作業着を前腕に掛け直す。
紗季「隠すのは、私じゃなくてその気持ち。」
◆ s10(5秒)
ト書き:父が娘の目を見る。
修司「紗季。仕事、好きか。」
◆ s11(5秒)
ト書き:娘が小さく頷く。
紗季「誰かの明日に、荷物を届けてる。」
◆ s12(5秒)
ト書き:父が娘の名札を返し、もう娘を隠さないと伝えて、紗季の父として名乗る。
修司「もう隠さない。紗季の父、修司だ。」
◆ s13(3秒)
ト書き:娘は椅子の背の作業着を取って両袖に腕を通し、初めて自分の席に座る。隣の椅子は空けたまま、向かいの父に声を掛ける。最後まで作業着を着ている。
紗季「私が話す。隣にいて。」