『ソーンミア魔法学院』第1話「大嫌いな相手と、3メートル以内の束、縛』
——なぜ僕たちが?
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昼の学院大中庭。左のエララの右手首と右のノアの左手首を結ぶ光の鎖が張り、二人が痛みに身をすくめる。最初の1秒は「Why us?」だけを表示。その後に「After the rescue」と示し、ノアの短い一言を入れる。
ノア・ヴェイルの声が響いた。「魔法の鎖だ!」
その少し前。昼の学院大中庭で決闘演習。左の貴族の首席エララは、右の平民の特待生ノアに、まず離れてほしいと告げる。続けて身分差への反発と嫌悪を口にする。終盤、エララの真上の鉄製の魔法シャンデリアの吊り鎖がきしみ、輪が開きかける。まだ落下しない。
エララ・ヴォス「近寄らないで、ノア!」
エララ・ヴォス「貴族の私が平民と決闘なんて。大嫌いよ。」
さきほど開きかけた吊り鎖の輪が外れ、鉄製の魔法シャンデリアがエララの真上へ落下する。右のノアが飛び込み、左手で左のエララの右手首を掴み、安全な位置へ引き寄せる。二人の左右関係は変えない。
ノア・ヴェイルの声が響いた。「エララ、危ない!」
鉄製の魔法シャンデリアが背後で砕け、破片だけになる。その直後、救出で触れ合っているエララの右手首とノアの左手首に、同じ黄金の円環である魂縛の刻印が現れる。二人とも意図していない。エララが驚き、刻印を見たノアが、3メートルを超えると二人とも痛むと警告する。
エララ・ヴォスの声が響いた。「何この印!こんなの外してよ!」
ノア・ヴェイルの声が響いた。「3メートルを超えると、この刻印で二人とも激痛だ!」
エララはノアの警告を嘘だと思い、触れられた苛立ちから手を振り払って歩き出す。エララの右手首とノアの左手首には黄金の魂縛の刻印が残る。最後の一歩が、二人の距離を3メートルより遠くする。
エララ・ヴォスの声が響いた。「そんなの嘘よ!離れるわ!」
歩いて離れた二人の距離が3メートルを超えた瞬間、先ほど現れた両方の魂縛の刻印が黄金から深紅に変わる。エララとノアが同時に激痛に襲われる。ちょうど3メートルではなく、それを超えたことが原因だと明示する。
エララ・ヴォスの声が響いた。「離れたいのに……痛い!」
ノア・ヴェイルの声が響いた。「ぐっ……3メートルを超えたからだ!」
二人の魂縛の刻印を結ぶ光の鎖が、エララをノアの胸元へ引き戻す。3メートル以内に戻ると二人とも痛みが止まる。ノアは禁書庫で読んだ知識から、この魂縛の刻印が結ぶつながりを魂縛の契りと呼ぶ。別の契約を結ぶのではなく、すでに起きた現象の説明であり、解き方はまだ知らない。
ノア・ヴェイルの声が響いた。「痛みが止まった。禁書庫で読んだ。この魂縛の刻印が結ぶのが、魂縛の契りだ。解き方は知らない。」
昼の学院大中庭の重厚な扉が開き、銀髭の大審問官が魔法衛兵を率いて現れる。学院法を守らせる人物として紹介する。
ノア・ヴェイルの声が響いた。「まずい……大審問官だ。」
大審問官が二人の手首へ杖を向ける。貴族と平民の魂縛の契りは学院法に背くとして、7日後に魂縛の契りを無理やり切る強制切除を行うと宣告する。処置はまだ行わない。
大審問官「貴族と平民の魂縛の契りは学院法違反だ!7日後、強制切除でその契りを切る!」
強制切除された場合には二人とも一生魔法を使えなくなると字幕で明示する。嫌いだと言っていたエララが、自分も怖いのに、鉄製の魔法シャンデリアから助けてくれただけのノアをかばう。一つの決め台詞の後、最後の1.2秒は震える顔と盛り上がる音楽だけを残す。魔法の永久喪失はまだ起きていない。
エララ・ヴォス「契りを切ったら、二人とも一生魔法を使えなくなる!彼は助けただけよ!」
冒頭、衛兵の遠ざかる足音と重厚な扉の閉まる音で、大審問官たちの退場を示す。ノアがエララの半歩前へ出る。7日後の強制切除による魔法の永久喪失を防ぐため、二人の魔法は失わせない、7日以内に光の鎖の秘密を調べると囁く。魂縛の契りも光の鎖も解けず、魔法もまだ失われていないまま終える。
ノア・ヴェイル「二人の魔法は守る。7日以内に、この光の鎖の秘密を調べる。」