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合否は、私も出せます(動画版) ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

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2026/10/24 公開・685字

『合否は、私も出せます』

——面接室——この会社では、清掃員に椅子は出さない。

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無言の先行hook:面接官が清掃員用の椅子を脇へ動かし、清掃員が布巾を持って立ったまま頭を下げる。応募者の沙耶がそれを見ている。(冒頭では発話しない)。

面接官が脇へ寄せた椅子のそばに立ち、清掃員を見て言う。

藤堂「清掃の人は、立ってればいい。」

沙耶の声が響いた。「(この人の、働く環境を見たい)」

清掃員が布巾を持って立ったまま小さく頭を下げる。応募者が自分の椅子を清掃員へ向ける。

沙耶「私の椅子を、どうぞ。」

清掃員が布巾をきゅっと握り直す。

和江「いえ、すぐ終わりますから。」

面接官が応募者へ視線を戻す。

藤堂「君、面接中なんだけど。」

応募者が立ったまま尋ねる。

沙耶「謝る間も、座れないんですか。」

面接官が書類を閉じる。

藤堂「椅子の一言で、もう辞めるのかい。」

清掃員が出口へ半歩踏み出して立ち止まる。

和江「清掃は、私が最後にします。」

応募者が出口を塞がず脇へ避ける。

沙耶「では、お先にどうぞ。」

面接官が椅子へ背を預ける。

藤堂「それだと、採用は難しいよ。」

応募者が自分の鞄を持つ。

沙耶「この会社の態度を、見ていました。」

面接官が応募者を見上げる。

藤堂「判断するのは、こちらだ。」

清掃員が出口から振り返り、応募者が一礼して清掃員へ会釈する。言い終えた後、応募者は静かに清掃員へ目を向けたまま、言葉のない間が流れる。

沙耶「こんな会社で働きたくない。」

沙耶「御社は、不合格です。私は辞退します。」

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