『結婚前に店の予約が全滅、私は携帯の履歴を開いた』
——結婚で仕事ゼロ?
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真澄が携帯を見つめ、予約が全部消えた異常に息をのむ。初秒の字幕は「結婚で仕事ゼロ?」。仕事を続けたい望みを口にし、人物紹介は1秒後から上部に出す。
青山 真澄「予約が全部ない。結婚しても服を作りたいのに。」
哲也が予約管理を任されたことを確認する。画面上部には両者の名前と、現在の店での仕事上の関係だけを表示する。
田島 哲也「店の予約、俺に任せたんだろ?」
真澄は右手に携帯を持ったまま、台の青い丸札つきの銀色の鍵へ視線を落とす。隣に畳んだ店のエプロンがある。二人で探した部屋を自分だけで契約したと告げるが、部屋の用途も、一人で働く決意もまだ明かさない。
青山 真澄「二人で探した部屋、私だけで契約した。今朝、場所も伝えた。」
哲也は新しい部屋を結婚の準備だと決めつける。
田島 哲也「部屋も借りて、結婚の準備は順調だね。」
真澄は自分の携帯の操作履歴を確かめ、消した人として哲也の名前が残っていると告げる。画面の文字は映さない。
青山 真澄「消した人、あなたの名前になってる。」
哲也は結婚後に真澄を家庭に入れたいという目的を明かすが、まだ予約を断ったとは認めない。
田島 哲也「俺が稼ぐから、結婚したら家にいて。」
哲也が、真澄を家庭に入れるため自分で客に仕事を全部断ったと認める。真澄の仕事は終わったと思い込む。発言後に、予約の削除と仕事の断りが哲也の行動だったことを短く表示する。
田島 哲也「だから俺が全部断った。これで仕事は終わり。」
真澄は証拠の残る携帯を画面を下にして台へ置く。今朝知らせた相手が客で、場所が新しい店だったと明かす。
青山 真澄「今朝、場所を伝えたのはお客さん。私の新しい店よ。」
哲也が画面外から、新しい店なら二人でやり直せると言う。真澄は返答として二人の再出発を約束せず、借りた部屋で服を作り続けることだけを告げる。左手で青い丸札つきの鍵を拾う。
田島 哲也の声が響いた。「なら、その店で二人でやり直せる。」
青山 真澄「借りた部屋が工房。服を作り続ける。」
感動の山: 真澄は左手に工房の鍵を持ち、右手で畳んだ店のエプロンを哲也側へ滑らせて返す。二人の店にはしないと選び、別れを告げる。単独契約は二人の再出発ではなく、関係を断って仕事を守る準備だったと分かる。決め台詞の後は口を閉じ、最後の約2秒を無言で保つ。
青山 真澄「二人の店にはしない。あなたとは別れる。」
別れを告げた真澄は、工房の鍵を左手に持ったまま、台に伏せた自分の携帯を右手で拾う。返したエプロンには触れない。去るために必要な物だけを自分の手元へ戻す、無言の一動作。
哲也が結婚の準備だと思っていたと画面外から言う。真澄は独立の準備だったと答え、左手に鍵、右手に回収した携帯を持って画面左の開いた戸口から出る。最後のコマでは真澄が完全に画面外へ出て、返したエプロンだけが台に残る。
田島 哲也の声が響いた。「結婚の準備だと思ってた。」
青山 真澄「私は独立の準備。もう戻らない。」