『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第10話「元夫が、説明会に乗り込んできた』
——数日後(昼)・美咲の会社の説明会
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数日後、美咲の会社の説明会。元夫が、説明会に乗り込んできた。健太が美咲からマイクを奪って叫ぶ。
高橋 健太「この女に、人生を壊されたんだ!」
学生たちがざわつく。学生たちの前で、美咲の名前が汚される。
高橋 美咲「……健太さん。」
studentの声が響いた。「あの人、何かやらかしたの? 美咲さんのこと、悪く言ってる?」
健太は、会社の録画はでっち上げで、美咲が仕返しで自分を落としたと言い張る。
高橋 健太「訴えるなら訴えろ! 録画なんて、でっち上げだ! こいつは仕返しで俺を落としたんだ!」
美咲は健太ではなく、学生たちに向き直る。この会社では、面接はすべて録画している。
高橋 美咲「みなさん。この会社では、面接はすべて録画しています。」
美咲は続ける。面接官の元の家族が応募したら、合否は別の人が決める。
高橋 美咲「面接官の元の家族が応募したら、合否は別の人が決めます。」
中村部長が席を立って前に出る。あの面接の不採用を決めたのは、録画を見た自分だ。会場の前の壁際には、最初から弁護士の小野寺が立っている。
中村 浩二「人事部長の中村です。あの不採用を決めたのは、録画を見た私です。ご本人の了承を得て、この場で説明します。」
小野寺 遥「弁護士の小野寺です。会社に頼まれて、この件を外から調べました。会社と美咲さんの側で、事実を確かめています。」
弁護士の小野寺が壁際から一歩進み出て、ネットの音声は切り取られていた、投稿したのは健太だと示す。
小野寺 遥「梨花さんから預かったメッセージと、音声の照合で分かりました。ネットの音声は切り取られていて、投稿したのは、そこにいる健太さんです。」
高橋 健太「訴えられてるのは、知ってる……! でも、俺は悪くない!」
嘘を重ねた健太は、二人の警備員に両腕をつかまれ、会場から連れ出される。
高橋 健太「離せ! 離せよ!」
会場から、拍手が起きる。美咲は学生たちに深く頭を下げる。
高橋 美咲「お騒がせしました。説明会を続けます。」
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会社の外に出された健太。歩道で、スマホが震える。
高橋 健太「くそ……誰だ。」
前の会社からのメッセージ。使い込みの件を、警察に相談した。健太の顔から血の気が引く。
高橋 健太「け、警察……!? 使い込みの件で……。」