【公式映像脚本】『黒崎凛 ― 復讐の女王 ―』第1話「「嫌ならクビだ」と新人を脅した店長、相手は社長だった』
キャッチコピー:期限切れを売れ
■ 登場人物
・黒崎 凛(全国80店舗を持つ食品スーパー「クロサキマート」の32歳社長。黒髪を低くまとめ、濃紺のスーツと銀の黒鳥ペンダント(K-07)を身につける)
・黒崎 凛(新人潜入時)(覆面研修として第17店に新人パートとして潜入中の黒崎凛。黒髪を低くまとめ、細フレームの眼鏡とスーパーのエプロンを着用)
・相沢 悠真(黒崎凛の右腕である30歳の経営企画室長。黒髪短髪、細フレームの眼鏡、グレースーツ)
・田村 店長(クロサキマート第17店に着任したばかりの48歳の横柄な店長。期限切れ弁当のラベル貼り替えを命じる)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(6秒)
ト書き:冒頭1秒は怒る田村を大きく捉え、字幕は「期限切れを売れ」だけ。1秒後に新人パートと凛の上司・田村店長の関係を紹介する。新人のフルネームと社長という正体はまだ明かさない。「期限切れ弁当の日付を貼り替えて売る命令」と補足し、販売を断ればクビにするという脅しだと最初の5秒で分かるようにする。スマホを持つ凛は拒否する。
テロップ:[期限切れを売れ]
テロップ:[新人パート・凛/上司・田村店長]
テロップ:[期限切れ弁当の日付を貼り替えて売る命令]
テロップ:[断れば「嫌ならクビだ」]
田村 店長「期限切れ弁当の日付を貼り替えて売るんだ。嫌ならクビだ!」
黒崎 凛(新人潜入時)「危ない弁当は売れません。」
◆ s02(6秒)
ト書き:惣菜売場バックヤード。田村が期限切れ弁当と消費期限ラベルロールを作業台に並べる。期限切れ弁当の日付を貼り替えて売る命令に、凛が問い返す。田村は客には分からないと言い放つ。
テロップ:[【5分前】惣菜売場バックヤード]
テロップ:[期限切れ弁当/消費期限ラベルロール]
田村 店長「期限切れ弁当の日付を貼り替えて売れ。」
黒崎 凛(新人潜入時)「期限切れなのに?」
田村 店長「客には分からねえ!」
◆ s03(8秒)
ト書き:田村が作業指示表に署名する手元を見せ、期限切れ弁当の日付ラベルにも寄る。田村の署名入り作業指示表を突きつけられた凛は、弁当に触れずスマホで撮影する。署名入り作業指示表の写真を本社へ送信。撮影した写真の縮小画像、送信操作、文字を使わない完了アイコンで動作を見せ、字幕で送信先と証拠の意味を明示する。
テロップ:[田村の署名入り作業指示表]
テロップ:[署名入り作業指示表の写真を本社へ送信]
田村 店長「署名もした。やれ!」
黒崎 凛(新人潜入時)「できません。署名入り作業指示表の写真を本社へ送ります。」
田村 店長「やめろ!」
黒崎 凛(新人潜入時)「送りました。」
◆ s04(3秒)
ト書き:現在・第17店 店長室。冒頭の時間へ戻る。字幕で、凛は本社への連絡先を知っていたため写真を送れたと補足する。田村は逆らった凛を罵倒し、凛は危ない弁当の販売を断り続ける。二人の奥の壁に、店長室の古い配送トラックの写真を自然に見せる。トラックには黒鳥配送の鳥の印があるが、ここでは誰も注目しない。
テロップ:[現在・第17店 店長室]
テロップ:[凛は本社への連絡先を知っていた]
田村 店長「たかが新人が!」
黒崎 凛(新人潜入時)「危ない弁当は売れません。」
◆ s05(8秒)
ト書き:相沢が濃紺のジャケット、回収した期限切れ弁当、田村の署名入り作業指示表、凛の社長名刺、消費期限ラベルロールを持って入室。「社長」と呼び、近くで待機していたこと、写真が届いたこと、商品をすべて回収したことを報告する。回収した期限切れ弁当、田村の署名入り作業指示表、凛の社長名刺を机に置く。凛はスマホを机に置いてからジャケットを受け取る。相沢は消費期限ラベルロールを保持する。
テロップ:[社長の右腕・相沢悠真/本社・経営企画室長]
テロップ:[回収した期限切れ弁当/田村の署名入り作業指示表/凛の社長名刺]
相沢 悠真「社長、相沢です。近くで待機していました。写真の指示表と期限切れ弁当、回収しました。」
田村 店長「……社長?」
◆ s06(6秒)
ト書き:同じ凛を切らずに追い、冒頭3秒で眼鏡とエプロンを机に置き、相沢から受け取った濃紺のジャケットを着る。机から凛の社長名刺を拾って提示し、社長だと告げる。新人として本社に直接証拠を送れた人物が社長本人だったと分かる。凛の社長名刺は手に保持し、ペンダントは服の内側に隠したまま。全国80店舗、32歳、本社監査部門の計画は字幕だけで示す。
テロップ:[黒崎凛/クロサキマートの32歳社長/全国80店舗]
テロップ:[本社監査の計画で新人に変装し、店の仕事を確認]
黒崎 凛(声)「新人に変装して、店を調べていました。」
黒崎 凛「私がクロサキマートの社長です。」
◆ s07(7秒)
ト書き:凛は片手に凛の社長名刺を保持したまま、もう片方の手で田村の署名入り作業指示表と回収した期限切れ弁当を田村の目前に滑らせる。s03と同じ署名と弁当を再び見せ、「あなたが命令した証拠です」と明示する。相手が社長でなくても許されない命令だと、平静に確認する証拠提示の場面。問いの後に勝利の間や音楽の盛り上がりを置かず、販売を止めるs08へつなぐ。
テロップ:[田村の署名入り作業指示表/回収した期限切れ弁当]
田村 店長「社長とは知らず……。」
黒崎 凛「社長じゃなければいいの?」
黒崎 凛「この署名と弁当が、あなたの命令の証拠です。」
◆ s08(9秒)
ト書き:凛は冒頭で、s07の終わりまで保持していた社長名刺を机に置き、そのまま残す。田村を店長の仕事から外し、期限切れ弁当の販売中止を告げる。冒頭の危険な命令を止め、お客さんを守る唯一の感情の山。「お客さんにも、守る生活があるの。」と言い切る。全セリフを8秒までに終え、最後の1秒は毅然とした顔を無言で保持し、ここだけ音楽を盛り上げる。田村は右端で椅子に崩れる。ペンダントは服の内側に着けたままで、手には持たない。
テロップ:[田村を店長の仕事から外す/期限切れ弁当の販売中止]
黒崎 凛「田村さん、店長の仕事から外します。」
黒崎 凛「期限切れ弁当の販売は中止です。」
黒崎 凛「お客さんにも、守る生活があるの。」
◆ s09(7秒)
ト書き:冒頭0.8秒で凛が襟元からペンダントを取り出す。幼い頃から持つ凛のペンダント『K-07』であり、黒い鳥とK-07の刻印があることを字幕で明示する。s04で見せた店長室の古い配送トラックの写真に並べ、同じ黒鳥配送の鳥の印を比較する。凛が相沢に調査を命じ、相沢は無言でうなずく。凛の社長名刺は机に残したまま。最後の2秒以上は無言。理由は明かさず静かな謎で終える。
テロップ:[幼い頃から持つ凛のペンダント『K-07』/黒い鳥とK-07の刻印]
テロップ:[店長室の古い配送トラックの写真にも、同じ黒鳥配送の鳥の印]
黒崎 凛「子供の頃からのペンダントと同じ鳥……相沢、調べて。」