『妹だけ乗せたいの?姉が直した踏み台がきしむ』
——私だけ乗るの?
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冒頭から、踏み台に乗ろうとしていた早苗が、足を台に触れさせず床へ引き戻す。銀色のテープが巻かれた脚と、怯えた顔を同時に見せる。画面右の姉に、自分だけ乗るよう勧める理由を問い、代わりに乗ってほしいと頼む。人物紹介と電球交換の目的は1秒後に表示する。
中村 早苗「なんで私だけ? 姉さん、乗ってよ。」
由美は銀色のテープの巻きを持ったまま、体重を理由に乗ることを断る。
中村 由美「私、重いから。あんたなら平気。」
早苗は床にある自分の踏み台を軽く押す。脚から短いきしみがする。誰も上には乗らない。
中村 早苗「私の踏み台、昨日は鳴らなかった。」
由美は持っているテープを見せ、今朝直したのだから乗っていいと促す。
中村 由美「今朝、私が直した。乗っていいよ。」
早苗は踏み台を床から持ち上げる。銀色のテープが脚の傷を完全に覆っている。
早苗は踏み台を持ったままテープを見て、姉に確認する。
中村 早苗「これ、補強のテープだよね?」
由美は質問に答えず、テープを剥がすなと指示する。巻きテープは持ったまま。
中村 由美「剥がさないで。そのまま乗って。」
早苗が踏み台を支えたまま、浮いているテープの端を大きくめくる。脚の深い割れ目が現れる。問いかけた後、傷を見つめて止まる。これは姉の嘘が判明する場面で、最後の自己防衛の決断につなげる。
中村 早苗「傷を、隠したの?」
由美は妹を家から追い出したかった目的を認める。怒鳴らず、視線をそらさない。
中村 由美「落ちたら、この家から出ると思って。」
早苗は傷が見える向きで踏み台を持ち続け、自分で証拠を警察へ持っていくと決める。台には乗らず、姉にも渡さない。
中村 早苗「これを持って、警察に行く。」
怖さの山。早苗は画面外の左で、傷の見える踏み台を確保したまま「今夜は戻らない」と告げる。画面右の由美だけを大きく映す。由美は銀色のテープの巻きを持ち、早苗を見据えたまま「次は、隠さない」と静かに返す。修理を装っていた姉が、今度は害意を隠すことさえやめる。台詞は3.5秒までに終え、残り1.5秒は、口を閉じた由美の冷たい視線を見せる。早苗は警察へ行く決意を撤回せず、二人ともまだ退室しない。
中村 早苗の声が響いた。「今夜は戻らない。」
中村 由美「次は、隠さない。」