『熱がある夫は、なぜ私に先に体温計を使わせるの?』
——誰の熱?
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美佳が体温計を持ち、画面外の夫を休ませようと言い切る。冒頭から短い問い「誰の熱?」を、顔と体温計に重ならない上部に表示する。
田村 美佳「熱なら、家事は禁止!」
昼の夫婦の居間であることと名前を紹介。浩二は、家事を代わると言う美佳にも体温を測ってほしいと頼む。青い毛布はソファ中央に畳んで置かれている。
田村 美佳の声が響いた。「家事は私がやるから。」
田村 浩二「その前に、君も熱を測って。」
美佳は寒さを感じているのに、時間が惜しいと測定を断る。浩二の心配と後の発熱の伏線。
田村 美佳「寒いけど平気。測る時間も惜しい。」
浩二は、美佳がさっきふらついたことを理由に、測定だけはしてほしいと頼む。
田村 浩二「さっき、ふらついてた。測るだけ。」
美佳が測ることを選ぶ。自分の白い体温計を服の内側の脇に入れる。細かな操作は寄らずに撮る。
田村 美佳「分かった。測ったら家事に戻るね。」
少し後、終了音。美佳が体温計を取り出し、表示を画面外の浩二へ向ける。カメラには裏面だけを見せる。
最初は画面外の体温計を見ていた浩二が、美佳へ視線を上げ、自分の熱はふりだったと謝る。第1の逆転。
田村 浩二「ごめん。僕に熱はない。」
田村 浩二「休まない君に、測ってほしくて。」
美佳は、浩二に熱がないなら家事に戻れると思いながら、自分の結果を尋ねる。体温計は引き続き美佳が持つ。
田村 美佳「じゃあ家事に戻る。私の熱は?」
感動の山: 浩二が美佳に本当に熱があると伝え、看病を引き受ける。美佳が最初に作った決まりが、そのまま美佳を守る決まりになる。決め台詞の後は1秒以上、口を閉じた間を置く。
田村 浩二「熱があるのは君。僕が看病する。」
美佳は体温計を持ったままソファ左端に座り、休むことを選ぶ。同時に、次からは普通に心配を伝えてほしいと頼む。題名を下部字幕でそのまま回収する。
田村 美佳「じゃあ任せる。次は普通に心配して。」
浩二が正直に心配することを約束し、家事を引き受ける。美佳は画面外のソファ左端に座ったまま。夫の穏やかな承諾で物語を閉じる。
田村 浩二「うん。家事は僕。おやすみ。」