『彼氏に激辛スープを出したら泣いて謝られた』
——なんで泣くの?
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真帆が画面右の大地の涙目を見つめる。スープを出しただけなのに泣きそうになっている恋人に、不安と戸惑いを込めて尋ねる。冒頭字幕は顔に重ねない。
村田 真帆「スープ出しただけで……なんで泣くの?」
大地は強がった声で答えながら、自分の食べかけのスープだけを少し遠ざける。真帆の器は卓上左、大地の器は卓上右。紹介字幕は上部の空いた壁に置く。
木村 大地「余裕。……まだ食べられる。」
大地に食べられるか聞かれた真帆も、唇を結んでから同じ口癖で答える。自分のスープを一瞬見て、大地へ視線を戻す。
木村 大地の声が響いた。「真帆は、平気なの?」
村田 真帆「私? 余裕。」
真帆が過去の大地の発言と、今夜スープを作った理由を言う。大地は口を閉じたまま目を伏せる。
村田 真帆の声が響いた。「前、辛いのもいけるって言ったよね。」
村田 真帆の声が響いた。「だから激辛スープ、作ったの。」
真帆は大地の沈黙を自分への拒絶と受け取り、交際への不安を直接尋ねる。
村田 真帆「私といるのも、無理してる?」
第1の逆転。大地は涙目で頭を下げ、嫌いなのは辛さで、真帆の好みに合わせていたと明かす。強がった笑顔にはしない。
木村 大地「ごめん。辛いの、大嫌いなんだ。」
木村 大地「真帆が好きだと思って、合わせた。」
真帆が涙目の大地を見て、力の抜けた独り言を漏らす。自分の器は卓上左、大地の器は遠ざけられた卓上右のまま。
村田 真帆「彼氏に激辛スープを出したら泣いて謝られた。」
大地は真帆の「余裕」を本気にしていたと話す。辛さへの涙は残るが、別れへの恐れは薄れる。
木村 大地「真帆も「余裕」って言ったから。」
卓上には同じ量を少し残した赤いスープが並ぶ。左が真帆、右奥が大地。真帆が、彼の好みだと思っていたと漏らす。
村田 真帆の声が響いた。「私は、あなたの好きなものだと……。」
第2の逆転。真帆も辛いものが嫌いだと明かす。「余裕」を言う前と同じように唇を結ぶが、今度は強がらず本音を言う。
村田 真帆「私も嫌い。あなたと同じにしたくて。」
感動の山: 真帆が涙をこぼし、本音で付き合うと自分で決める。決め台詞を言い終えてから、口を閉じたまま約2秒の間を残す。
村田 真帆「好きだから、嫌いもちゃんと言う。」
真帆が大地の肩にそっと寄りかかる。左の真帆の顔を主に見せ、右の大地は横顔を小さく映す。二人の口は閉じたまま。食べかけのスープは卓上に残り、交際は穏やかに保たれる。