『毎晩届く夕食、届け主は私だった』
——夜勤明けの台所
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夜勤明けの美咲が台所のテーブルに置かれた温かい夕食を見て立ち止まる。
青木 美咲「また置いてある…誰が?」
ドアの外から洋平が声をかけてきたので、美咲がドアを開ける。
藤井 洋平「夕食、届けてました。毎晩。」
藤井 洋平「いや…夜中に台所の物音がして。届けてるのは、あなたかと思ってた。」
美咲はお礼を言い、洋平と二人で食卓を囲む。
青木 美咲「ありがとう。助かります。」
朝、美咲が冷蔵庫の扉を開けると自分の字で書かれたメモが貼ってある。
青木 美咲「これ、私の字だ。夜食を作る、って。」
翌夜、洋平が今夜は届けていないと言う。
藤井 洋平「今夜は、届けていませんよ。」
美咲がテーブルを見ると、今夜も温かい夕食がある。
青木 美咲「でも、ある…今夜も。」
美咲がメモを広げ、洋平が鍵のことを尋ねる。
藤井 洋平「その部屋の鍵、誰が持ってます?」
青木 美咲「私だけ…私しか。」
美咲が自分の手を見つめ、寝ぼけて作っていたことに気づく。
青木 美咲「作ってたのは…寝ぼけた私?」
洋平が静かにうなずき、美咲は椅子に座り込む。
藤井 洋平「物音がして、のぞいたら…台所に、寝ぼけたあなたが。届け主は、あなたでした。」
美咲がテーブルの夕食を見つめ、独りごちる。
青木 美咲の声が響いた。「毎晩、自分で作ってたんだ。」