『同期はなぜ私にだけじゃんけんで負けるの?』
——わざと負けてる?
────────────────────────
じゃんけんの結果を見せる。左の亜希は右手がグーで、左腕に自分の試験用の本。右の颯太は右手がチョキで、左手に布巾を持ち、負けたのに笑っている。冒頭の短い字幕の後、名前と関係を紹介する。
阿部 亜希「また私の勝ち?勉強に帰れる!」
手を下ろした颯太が布巾を軽く上げ、掃除当番の決め方を言う。亜希は本を抱えたまま、少し申し訳なさそうになる。
菅原 颯太「負けた人が掃除。約束だから。」
亜希が本に目を落とし、明日の試験への不安を話す。颯太は静かに聞く。
阿部 亜希「明日の試験、落ちそうで怖い。」
亜希が空いている右手をグーにして、自分の癖を説明する。颯太はその手を見て、知っているというように小さくうなずく。
阿部 亜希「緊張すると、グーばっか出ちゃう。」
亜希が右手を下ろし、毎日の掃除を任せていることを謝る。颯太は責めずに聞く。
阿部 亜希「毎日、掃除任せてごめんね。」
颯太は左手の布巾をカウンターに当てて広く拭き始め、亜希に勉強を優先するよう言う。亜希はすぐには帰らず、彼を見る。
菅原 颯太「気にしないで。勉強しておいで。」
亜希が毎日のチョキについて尋ねる。颯太は布巾を持ったまま拭く動きを止める。題名と同じ問いを亜希の心の字幕で出す。
阿部 亜希「でも、なんで毎日チョキなの?」
颯太が右手でチョキを見せ、亜希のグーにわざと負けていたと明かす。亜希は自分の右手を見てから彼を見る。布巾は颯太の左手に持たれたまま。
菅原 颯太「君は毎日グー。わざと負けてた。」
感動の山: 颯太が手を下ろして亜希をまっすぐ見つめ、好きな人を応援していたと告げる。決め台詞は開始から約3秒までに言い終え、残り2秒以上は無言。亜希の目元がほどける。
菅原 颯太「好きな人には、受かってほしいから。」
亜希は自分から試験後のデートを約束する。颯太が嬉しそうにうなずく。亜希は本を持って左奥の扉へ向き直り、颯太は布巾を持った左手で掃除を再開する。扉を開ける前の、笑顔の2人で閉じる。
阿部 亜希「試験が終わったら、デート誘うね。」