『親友が返した合鍵が水で曲がったのはなぜ?』
——これ、本物の鍵?
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夜の真理の自宅。左の真理が合鍵の返却を求める。右の奈々は偽物を左手で差し出し、右手は本物を握ったままポケットに入れている。最初の質問字幕は開始から1秒間だけ表示する。その後、場所と時刻、貸した合鍵で親友が勝手に入っている事情を字幕で示す。
伊藤 真理「合鍵、返して。もう勝手に開けないで。」
真理が、留守番用に貸した合鍵であることを確認しながら、奈々の左手から偽物を右手で受け取る。奈々の右手はポケットの中。
伊藤 真理「留守番用に貸しただけだからね。」
真理は受け取った鍵を見る。奈々は右手をポケットに残したまま、留守中の侵入を認める。
小林 奈々「合鍵で開けて、勝手に入った。ごめんね。」
真理が鍵を胸の高さに持ち、柔らかい感触に眉を寄せる。細かい指先ではなく顔の反応を見せる。
伊藤 真理「鍵って硬いはずなのに、これ、柔らかい。」
真理が鍵を鼻に近づけ、石けんのにおいに気づく。
伊藤 真理「石けんのにおい……これ、本当に鍵?」
真理が水で確かめると宣言し、卓上のコップへ偽物を入れる。奈々は止めず、右手をポケットに残して見ている。
伊藤 真理「石けんかどうか、水で確かめるね。」
コップの中で薄い偽物がふやけ、卓上のガラス越しに曲がった形が見える。水が少し白く濁り、真理の顔が固まる。
奈々が真理を見て、返したのは水でふやける石けん製の偽物だと淡々と認める。告白を強調する効果音や寄りは入れず、台詞の後も同じ距離で表情を見せる。
小林 奈々「石けんで作った偽物。水でふやけるよ。」
真理が本物の所在を問う。奈々は右手をポケットから出し、握っていた本物の合鍵を胸元で見せる。石けんの鍵はコップの中に残る。
伊藤 真理「本物は、どこ?」
小林 奈々「私が持ってる。これなら、開けられる。」
怖さの山。胸元までの寄りの二人画。奈々は本物の合鍵を返さず、胸元に持ったまま目的を言い切る。台詞は開始から3.8秒までに終え、最後の1.2秒は無言。真理は動けず、奈々は真理を見つめる。画面下端には卓上のコップと曲がった偽物も残す。無言の静止を保った後、暗転する。
小林 奈々「また勝手に入るために、偽物を返したの。」