【公式映像脚本】『夫にクビにされた私、夫の会社の持ち主でした』第1話「妻をクビにした夫』
キャッチコピー:ダニエル:エマの夫/メリディアンの社長
■ 登場人物
・エマ・ヘイル(主人公。34歳。メリディアンの業務管理責任者。父ロバートから8年前にノーススターを譲られ、会社の議決権60%を間接保有。冷静で声を荒げない。 / Lead, 34, operations manager; sole owner of Northstar (60% of Meridian) since 8 years ago.)
・ダニエル・リード(38歳。エマの夫でメリディアンのCEO。日常業務は指揮できるが会社の所有者ではない。8万ドルでアスターに映像を隠させた。 / 38, Emma's husband and CEO; runs the company but does not own it.)
・ヴァネッサ・コール(31歳。ダニエルの愛人で財務責任者。8万ドルの不自然な支払いを承認した。 / 31, Daniel's mistress and finance director; approved the $80,000 payment.)
・マーカス・リー(46歳。エマの弁護士。会社の持ち主がエマだと知っているが、父の生存は知らない。 / 46, Emma's lawyer; knows who owns the company, not that Robert is alive.)
・ルース・ミラー(55歳。経理担当。支払いの記録を見つける内部告発者。 / 55, accountant and whistleblower who finds the payment record.)
・ノラ(49歳。会社秘書役。株主と取締役会の正式な記録を管理する。 / 49, corporate secretary; keeps the official shareholder and board records.)
・クレア(60歳。新しい取締役会の議長。エマの味方ではなく独立して判断する。 / 60, chair of the new board; independent, not Emma's ally.)
・ロバート・ヘイル(63歳。エマの父でメリディアンの創業者。5年前の倉庫火災から行方不明。左眉に古い傷 (若い頃からのもので、昔の写真にもある)。 / 63, founder; missing since the warehouse fire 5 years ago; old scar through his left eyebrow.)
・ヴィクター・ブラック(66歳。ロバートの共同創業者で少数株主 (議決権40%)。第3話で取締役から外れる。黒幕。 / 66, co-founder, holds 40%; off the board from ep3; the man behind the fire.)
・消防隊員(第9話の回想 (5年前の火災現場) のみ。 / Flashback only (ep9).)
・アスターの担当者(第4話の電話の声のみ。 / Phone voice only (ep4).)
・倉庫の警備員(第9話の電話の声のみ。 / Phone voice only (ep9).)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(4秒)
ト書き:月曜日、メリディアンの会議室。最初のフレームから、中央のダニエル本人の顔と、左で解雇通知書を押し付けられる妻エマの顔を同時に見せる。第一声は「クビだ!」で、一秒以内に言い切る。人物紹介のための間は置かない。右にはヴァネッサ。ダニエルの名前と夫・社長という関係字幕を、最初から四秒間、中央のダニエル本人の胸元に固定する。
テロップ:[ダニエル:エマの夫/メリディアンの社長]
ダニエル・リード「クビだ! 妻のお前でもな!」
◆ s02(8秒)
ト書き:月曜日のメリディアンの会議室。社員たちが見守る中、エマは冒頭からダニエルに仕事を続けたいと告げる。ダニエルはヴァネッサが恋人だと明かす。エマ、ヴァネッサの英語紹介を、それぞれの顔のそばに四秒ずつ順に表示する。
テロップ:[エマ/ダニエルの妻・社員]
テロップ:[ヴァネッサ/ダニエルの恋人・財務責任者]
エマ・ヘイル「ダニエル、私はあなたの妻よ。仕事を続けたいの。」
ダニエル・リード「ヴァネッサは俺の恋人だ。」
◆ s03(5.5秒)
ト書き:エマが一緒に会社を育てる約束を問う。ダニエルはエマをクビにする通知書を指し、社長の立場を盾にする。
エマ・ヘイル「一緒に会社を育てる約束は?」
ダニエル・リード「俺が社長だ。お前はクビだ。」
◆ s04(8秒)
ト書き:ヴァネッサがダニエルの腕を取り、勝ち誇る。エマはエマをクビにする通知書を自分の前のテーブルに置く。ダニエルは、エマとの婚姻中にヴァネッサと付き合っていたことを社員たちの前で認める。
ヴァネッサ・コール「ダニエルが、あなたのオフィスを私にくれるって。」
エマ・ヘイル「私と結婚しているのに?」
ダニエル・リード「前から付き合ってた。みんなにも知らせる。」
◆ s05(8秒)
ト書き:ダニエルが不倫を公表する。周囲の社員が息を呑む。
テロップ:[CEO ダニエル・リード]
ダニエル・リード「彼女を愛してる。お前とは別れる。」
エマ・ヘイル「夫のあなたが、不倫を公表して私をクビにするのね?」
ダニエル・リード「そうだ。」
◆ s06(8秒)
ト書き:ダニエルが、自分の前のテーブルにあったエマの私物の箱を、エマの前へ滑らせる。ヴァネッサが、夫も仕事も失うとエマをあざ笑う。
ダニエル・リード「クビだから出ていけ。荷物はここだ。」
ヴァネッサ・コール「かわいそうなエマ。夫もいない、仕事もない。」
◆ s07(7秒)
ト書き:エマは声を荒げず、エマの私物の箱を自分の横の床へ置く。スマホの入った上着のポケットに触れ、自分がただの社員だと思っているのか尋ねる。
エマ・ヘイル「社長なら何をしてもいいと思ってるの?」
ダニエル・リード「ああ、俺が決める。」
エマ・ヘイル「私がただの社員だと思ってるの?」
◆ s08(9秒)
ト書き:エマがメリディアンの持ち主を尋ねる。ダニエルは、ノーススターがメリディアンの議決権60%を持ち、エマの父が作り、今は弁護士が管理していると答える。
エマ・ヘイル「ダニエル、メリディアンの持ち主は誰?」
ダニエル・リード「ノーススターだ。メリディアンの議決権60%を持ってる。お前の父が作って、今は弁護士が管理してる。」
◆ s09(6秒)
ト書き:エマが、先ほど触れたポケットからクリーム色のケースのスマホを取り出す。ノーススターを管理する人ではなく、所有する人を尋ねる。
エマ・ヘイル「管理する人ではなく、ノーススターの持ち主は?」
ダニエル・リード「持ち主は知らん。弁護士に任せてる。」
◆ s10(7秒)
ト書き:エマは、ただの社員ではない証拠としてスマホのノーススター所有者記録を見せる。唯一の所有者がエマであると示し、父から八年前にもらったと本人の声で説明する。証拠説明として淡々と進める。
テロップ:[ノーススター所有者記録 — 唯一の所有者:エマ・ヘイル]
エマ・ヘイル「ノーススターの唯一の所有者は私。父が八年前、私にくれたの。」
ダニエル・リード「何だと?」
◆ s11(7秒)
ト書き:エマが、先ほど説明された二社のつながりを示し、ノーススターを通じてメリディアンの議決権60%を握ると明かす。ヴァネッサが嘘だと叫び、対立はまだ続く。エマはスマホを下げるが手に持ち続ける。
エマ・ヘイル「ノーススターを通じて、メリディアンの議決権60%を私が握ってる。」
ヴァネッサ・コール「嘘よ!」
◆ s12(2秒)
ト書き:エマはスマホを片手に持ち続け、もう片方の手で、自分の前に置いたエマをクビにする通知書をダニエルの前へ滑らせる。冒頭に渡された同じ一枚であり、ダニエルをクビにする新しい通知書ではない。セリフはない。
テロップ:[エマは自分の解雇通知書を返しただけ]
◆ s13(10秒)
ト書き:エマの。社長だからエマをクビにできると威張ったダニエルに、取締役会とは社長を選ぶ人たちであり、自分の議決権で替えられると説明する。決め台詞は一行「Now I decide.」。最後の1.5秒は無言で、ダニエルとヴァネッサが言葉を失う。ここで初めて音楽を盛り上げる。実際の取締役交代や社長のクビはまだ行わない。
エマ・ヘイル「取締役会は、社長を選ぶ人たち。私の議決権で替えられる。」
エマ・ヘイル「次は私が決める。」