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毎晩届く夫の夕食、私は食べていない(動画版) ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

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2026/10/23 公開・490字

『毎晩届く夫の夕食、私は食べていない』

——夜の食卓

────────────────────────

洋子が食卓で修に問いかける。修の手が止まる。

秋野 洋子「あなた、今夜も夫の夕食を届くのね。食べないの?」

秋野 修「ああ、毎晩届く夕食だよ」

修が黙って夕食を置き、独り言のように言う。

秋野 修「これは、君のためのものだよ」

秋野 洋子「毎晩、あなたは届く夕食を置くのね」

洋子が首をかしげ、なぜ自分は食べないのかと尋ねる。

秋野 洋子「私は、いつも見てるだけね」

修が顔を上げずに答える。

秋野 修「君のぶんは、もう作っていない」

洋子が食器棚の写真立てを指さす。

秋野 洋子「その写真、誰なの?」

修が立ち上がり、線香を手に取る。

秋野 修「毎晩、君に供えてるんだ」

線香に火が灯り、煙が立ち上る。

洋子が鏡を見つめる。鏡には食卓と修だけが映る。

秋野 洋子「私が、映ってない」

修が線香を立て、静かに言い切る。

秋野 修「洋子、もう一年になるね」

洋子が微笑み、ゆっくり薄れて消える。修は一人で夕食の前に座る。

秋野 洋子の声が響いた。「ごめんね、ひとりにして」

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