『彼に弁当を断られたら、別れ話のつもりだった?』
——もういらない?
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夜、自宅。七海は和樹の弁当箱を胸元に抱え、これからも弁当を作りたい気持ちで確かめる。和樹は同じ食卓の画面外にいる。
福田 七海「私の弁当、もういらないの?」
和樹が穏やかな顔で、明日からの弁当を断る。台所のカウンターには白と青の茶わんが並んでいる。
石井 和樹「うん。明日から、弁当はいらない。」
和樹は昼休みに外へ出られるようになったと話す。家へ帰るためだとは、まだ言っていない。
石井 和樹「昼休み、外に出られるようになった。」
七海は外で食べたいほど自分の料理が嫌になったのかと受け取る。
福田 七海「私のご飯、飽きちゃった?」
和樹は料理が嫌なのではないと否定し、七海が弁当のために早起きする必要もなくなると伝える。
石井 和樹「違うよ。早起きも、もうしなくていい。」
七海は弁当を断られたことを、自分を必要としなくなった意味だと考えていたと打ち明ける。
福田 七海「ご飯も、私もいらないってこと?」
誤解に気づいた和樹が、カウンターから白と青の茶わんを一つずつ持ち上げる。職場が近くなり、昼も家に帰れると説明する。
石井 和樹「職場が近くなって、昼も帰れるんだ。」
感動の山: 和樹が七海の目を見て本当の意味を伝える。決め台詞を三秒以内に言い終え、その後は三秒間、無言で優しく見つめる。音楽は台詞の後から盛り上がる。
石井 和樹「弁当じゃなくて、君と食べたい。」
七海は弁当箱を食卓の端に置き、和樹は茶わんを食卓に並べる。同じ言葉を逆の意味で受け取っていたことを、二人がはっきり確かめる。
福田 七海「いらないって、別れ話かと思った。」
石井 和樹「昼も一緒にいたいって意味。」
弁当箱と茶わんは食卓に置かれたまま。七海と和樹は明日の昼を一緒に食べると約束し、手をつないで笑う。別れの誤解が解けた状態で終わる。
福田 七海「じゃあ、明日のお昼はここでね。」
石井 和樹「うん。一緒に食べよう。」