【公式映像脚本】『私の歯ブラシがまた臭う、同居人はなぜ驚かない?』
キャッチコピー:また臭い?
■ 登場人物
・関口 文香(歯ブラシの臭いを調べる主人公。)
・榎本 志津(文香を追い出すため、歯ブラシで嫌がらせをしている同居人。)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(4秒)
ト書き:文香は臭いを確かめた歯ブラシを鼻から離し、誰が勝手に使ったのか問いただす。臭いと使用者を確かめたい目的を冒頭で示す。最初の字幕は『また臭い?』だけ。名前と関係は開始から一秒後に出す。
テロップ:[また臭い?]
テロップ:[志津の同居人・文香]
関口 文香「また便所くさい。誰が使ったの?」
◆ s02(5秒)
ト書き:便器側に立つ志津が、文香に出ていけばいいと言う。嫌がらせの目的と関係を示す。左の棚には志津の歯ブラシが置かれている。
テロップ:[驚かない同居人・志津]
テロップ:[榎本 志津]
榎本 志津「嫌なら、この家を出ていけば?」
◆ s03(5秒)
ト書き:志津が『洗えば平気』という理屈を言う。便器への使用はまだ明かさない。
榎本 志津「洗えば、何に使っても平気でしょ。」
◆ s04(5秒)
ト書き:文香は歯ブラシを胸元に持ったまま、志津が置き場所だけで見分けることを確認する。
関口 文香「自分のは、場所で分かるの?」
榎本 志津(声)「右が私。左があんた。場所で分かる。」
◆ s05(5秒)
ト書き:文香が、勝手に使う人を調べるため今朝行動したとほのめかす。入れ替えの内容はまだ言わない。
関口 文香「今朝、使う人を確かめたくてね。」
◆ s06(5秒)
ト書き:志津が左の棚にある白い歯ブラシを取る。実際には志津自身の物だが、本人は文香の物と思っている。用途はまだ見せない。
テロップ:[歯ブラシの臭いを確かめたら、同居人が平気だった]
榎本 志津「じゃ、何に使うか見せようか。」
◆ s07(5秒)
ト書き:第一の逆転。志津が歯ブラシを便器へ向け、毎晩の使用目的を明かす。今夜は便器に触れさせず、示すだけで止める。
榎本 志津「便器を洗ってたの。毎晩ね。」
◆ s08(5秒)
ト書き:文香は怒鳴らず、志津の理屈を確認する。持っている歯ブラシが昨夜便器を洗った物だと知り、顔を硬くする。
関口 文香「それでも、洗えば平気なんだね。」
◆ s09(5秒)
ト書き:第二の逆転。文香が今朝、志津が磨く前に左右を替えたと明かす。昨夜便器を洗った文香の歯ブラシを、今朝は志津自身が使っていたと分かる。
関口 文香「今朝、磨く前に左右を替えた。」
関口 文香「右にあったの、私の歯ブラシ。」
◆ s10(5秒)
ト書き:便器の上に歯ブラシを構えたままの志津が、自分が今朝使った物を理解する。自分だけは平気だったという立場が崩れる。
榎本 志津「私、便器を洗った方で磨いたの?」
◆ s11(5秒)
ト書き:怖さの山。文香は『出ていく』と同居を終える選択を口にする。しかし志津の恐怖を見ても勝ち誇れない。自分も昨日この歯ブラシで磨いたと口にし、胸元の歯ブラシへ目を落とす。口を閉じたまま最後の一秒以上を残す。嫌がらせを見破っても、すでに口へ入れた事実は取り消せない。
関口 文香「出ていく。昨日も、これで磨いた……。」