『私が試験を諦めたら、彼も辞退していた』
——合格したら別れる?
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夜の自宅。別れへの恐怖で目を見開き、肩をこわばらせ、問いを口にする。
飯田 春香「受かったら、私たち別れるの?」
悲しみで眉が下がり、試験の条件を口にする。
坂本 直人「菓子職人の採用は1人。俺たち競争だな。」
春香は悲しみで目を伏せ、本当は直人と2人で受けたいと打ち明ける。それでも怖くて、いったん試験を諦め、用紙を机の左側へ裏向きにそっと置く。用紙は破らず、折らず、無傷のまま手の届く位置に残す。
飯田 春香「本当は、2人で受けたい。でも、怖い。」
直人は春香を見つめたまま、自分が受かった後の関係を尋ねる。悲しみで目が揺れ、発言の後は口を閉じる。
坂本 直人「俺が受かっても、一緒にいてくれる?」
悲しみで眉が寄り、声は静か。
飯田 春香「夢を取ったら、あなたを失いそうで。」
直人が自分の応募用紙も机に裏向きで置く。平静を保とうと唇を結び、春香に試験を譲る。机には無傷の用紙が並ぶ。
坂本 直人「俺は応募しない。春香が受けて。」
春香は直人を見る。驚きで目が開くが、声を荒らげず、彼も長く目指してきた試験だと確かめる。
飯田 春香「ずっと、この試験を目指してたのに?」
直人は春香を見て、彼女の夢を奪って合格したくないと伝える。悲しみで眉が下がり、肩は動かさない。
坂本 直人「君の夢を奪ってまで、受かりたくない。」
春香は机に並ぶ用紙へ視線を落とす。悲しみで眉を寄せ、直人の辞退では彼の夢が消えると言う。
飯田 春香「でも、あなたの夢も消えちゃう。」
春香が右手でその用紙を取り上げ、前半で諦めかけた「2人で受ける」選択を取り戻す。平静な目とまっすぐな姿勢に変わる。
飯田 春香「譲り合うのはやめよう。私も受ける。辞退しないで。」
坂本 直人「負けても、君の恋人でいたい。」
春香を左手前の横顔、直人を右奥の小さな姿で映す。春香は自分の用紙を持って直人を見ている。直人が机の右側の自分の用紙を取り上げる。最後はそれぞれが無傷の用紙を持ち、口を閉じて微笑み合う。台詞はない。