『見下した面接官が、私の会社の面接を受けた』
——面接室・午後
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面接室に入ってきた健太が、机の向こうの面接官を見て固まる。
三浦 美緒「おかけください。」
美緒が自己紹介する。テロップで「社長の三浦美緒」と出る。健太は気づかず偉そうに座る。
三浦 美緒「社長の三浦です。」
高橋 健太の声が響いた。「元恋人の健太です。」
健太が履歴書を机に滑らせ、自分の経歴を自慢する。
高橋 健太「前の会社では成績トップでした。面接を受けるのは初めてじゃない。女性の面接官ですか。まあいいでしょう。」
美緒が静かに目を細める。三年前の言葉を思い出す。
三浦 美緒の声が響いた。「三年前、君には価値がないと言われました。あの日、私は見下されていました。」
健太が笑って「誰でも言うことです」と流す。
高橋 健太「昔の話ですよ。面接に関係ない。」
美緒が机の引き出しから三年前の写真を出す。
三浦 美緒「覚えていますか、この写真。」
健太が写真を見て、相手が三年前に捨てた美緒だと気づく。
高橋 健太「え…美緒?」
美緒が三年前の言葉をそのまま返し、そのあと静かに間を置く。
三浦 美緒「君には価値がない。」
美緒が不採用を告げ、健太が立ち上がる。
三浦 美緒「不採用です。お帰りください。」
健太が肩を落として退室し、扉が閉まる。美緒が一人残る。
三浦 美緒の声が響いた。「私はもう、あの日の私じゃない。」