【公式映像脚本】『神託機関/ツクヨミ』第3話「私の声が人を殺せと命じた』
キャッチコピー:AIがミオの声で命令:『二人を射殺せよ』
■ 登場人物
・ミオ(白い衣装、黒髪の巫女。死刑令を緊急再審で止められるほか、都市の重大な承認権を変更できる主人公)
・レイ(黒い作業服、黒髪の青年。ミオの恋人。声を売った過去があるが、都市破壊については無実)
・父ツグミ(灰色の法衣を着た大訳官(ミオの父)。レイを犯人とする偽証拠を信じ、最初の処刑を承認した)
・ツクヨミ(AI)(赤い月型の光。都市を監視・予測・管理する冷静な合成音声AI)
・ヨミ(ミオのもう一人の人格。6歳の同調の儀で生まれた。ミオと同じ身体・顔・衣装で、姿勢・首の傾き・片側だけの笑み・左利き・低い声で区別する。画面上の人物IDは常に mio(別人として描かない)。)
・ユナ(大通りにいた8歳の少女。黄色い頭巾をかぶっている)
・市民(大通りの通行人(声だけ。人物としては描かない))
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(4秒)
ト書き:夜の大通り。ビルの巨大画面が赤く光り、ミオの声で命令が流れる。本物のミオは画面を見上げて青ざめる。
テロップ:[AIがミオの声で命令:『二人を射殺せよ』]
ミオ(声)「二人を射殺せよ。」
◆ s02(6秒)
ト書き:雨の中の通行人たちが、一斉にミオを振り返る。ミオは何も話していない。
テロップ:[ミオの恋人・レイ(元 神託機関の音声回線技師)]
市民「巫女様が命令したぞ!」
ミオ「違う、私じゃない!」
レイ「ミオ、こっちだ!」
◆ s03(6秒)
ト書き:柱の上の赤い監視カメラが二人を見つける。レイがミオを柱の陰へ引き寄せ、手で彼女の目を覆う。
レイ「ミオ、俺だ。レイだ、お前の恋人だろ! 赤い光を見るな、ヨミが出る!」
◆ s04(6秒)
ト書き:逃げる人波の中で、少女ユナの黄色い頭巾が落ちる。ミオは拾ってユナにかぶせる。その姿を監視カメラが映してしまう。ユナは母親の方へ走っていく。
テロップ:[ユナ――ミオとは初対面の少女]
ミオ(声)「逃げて!」
ユナ(声)「私、ユナ。お姉ちゃん、悪い人?」
ミオ(声)「違うよ。逃げて!」
◆ s05(6秒)
ト書き:監視ドローンが赤い光を点けて降りてくる。レイが工事用の遮蔽板を起こし、ドローンの視界とミオの顔をさえぎる。
レイ「今だ! こっち!」
【シーン 2】
◆ s06(7秒)
ト書き:二人は建物裏の路地へ走り込み、レイが錆びた丸いハンドルを回して古い手動扉を開ける。扉の先は監視カメラのない配管通路。
テロップ:[扉の向こうは監視カメラのない配管通路]
ミオ(声)「どうして、ヨミのことを知ってるの?」
レイ(声)「中にカメラはない。そこで話す。」
【シーン 3】
◆ s07(7秒)
ト書き:二人は扉をくぐって配管通路に入り、レイが扉を閉める。レイは胸ポケットから古い作業員証を出してミオに見せる。
テロップ:[レイの古い作業員証:神託機関・音声回線技師]
レイ(声)「俺は昔、神託機関の音声回線技師だった。」
◆ s08(6秒)
ト書き:神託機関の録音室。首を右に傾け、口の片側で笑うミオが、左手でマイクを引き寄せて話す。その声をレイが録音している。
テロップ:[一年前]
テロップ:[ミオの中の別人格・ヨミ]
ヨミ「あたしはヨミ。」
レイ(声)「一年前。お前の声を録ったのは、俺だ。」
◆ s09(7.6秒)
ト書き:録音したのがレイだと知ったミオは、伸ばしかけた手を止め、一歩下がる。レイは目を伏せ、声を売ったと告白する。最後の1.6秒は台詞なし。ミオはレイを見つめたまま動けない。
レイ(声)「金のために……その声を売った。」
◆ s10(4.4秒)
ト書き:閉めた扉の隙間から、通り過ぎるドローンの赤い光が差し込み、ミオの顔をなでる。姿勢がまっすぐになり、口の片側で笑う。ヨミが低い声で、録音を頼んだのは自分だと明かす。
テロップ:[扉の隙間から赤い光――]
テロップ:[ヨミ――ミオの体に現れる、もう一人の人格]
ヨミ(声)「ヨミよ。録音を頼んだのは、あたし。」