表示の設定

本文の文字の大きさ
背景
書体
行間
余白
向き
画面全体の文字サイズ

ボタンやメニューも含めて全体を拡大・縮小します。BunCho・スタジオと共通の設定です。

『結婚式のスピーチで、新郎の親友が「この結婚に反対です」と言った』 ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

2026/10/20 公開・1,321字・👁️ 1 閲覧

『結婚式のスピーチで、新郎の親友が「この結婚に反対です」と言った』

——披露宴のスピーチで、新郎の親友・拓海がマイクを握って言った。「この結婚に、反対です」。彼が明かしたのは、新郎が隠していた明日の朝のこと。

────────────────────────

披露宴のスピーチで、新郎の親友・拓海がマイクを握って言った。「この結婚に、反対です」。彼が明かしたのは、新郎が隠していた明日の朝のこと。

藤波 舞(lead / 花嫁)。

遠藤 和希(lead / 新郎)。

尾形 拓海(support / 新郎の親友)。

披露宴。マイクを握った拓海が、笑わずに会場を見渡す。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『結婚式のスピーチで、新郎の親友が——』。

拓海が言い切る。

尾形 拓海「この結婚に、反対です。」

題字は合成。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『結婚式のスピーチで、新郎の親友が「この結婚に反対です」と言った』。

紅葉で飾った秋の高砂の席。凍りつく新郎、まっすぐ前を見る花嫁。

遠藤 和希「拓海、やめろ。」

     *

二時間前。控室。和希が鏡の前で、薬を飲む。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『二時間前』。

舞が和希の蝶ネクタイを直し、キスする。口紅が少し移る。和希の手が腰に残る。

遠藤 和希「きれいだよ、舞。」

藤波 舞「……今夜、覚悟しててね。」

     *

その瞬間、空気が凍りついた。披露宴に戻る。拓海が続ける。

尾形 拓海「こいつは明日の朝7時の便で、一人で海外の病院へ行きます。」

その瞬間、空気が凍りついた。拓海が新郎をにらむ。

尾形 拓海「手術が終わるまで帰らない。式のあと、舞さんと別れるつもりです。」

会場がざわめく。

     *

和希が目を閉じる。

遠藤 和希「……ごめん。成功するのは、二割なんだ。」

和希が舞を見られないまま。

遠藤 和希「君を、待たせたくなかった。」

拓海が花嫁に向かって叫ぶ。

尾形 拓海「舞さん、止めてください! こいつ、一人で死ぬ気なんです!」

     *

舞が静かに言う。

藤波 舞「知ってた。」

舞がブーケの中から出す、二枚の搭乗券。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『明日 7:00 発 2名』。

和希が目を見開く。

遠藤 和希「なんで……」

舞がマイクの方へ、ちらりと笑う。

藤波 舞「一人で行くって、みんなの前で言わせたかったの。」

和希が震える。

遠藤 和希「でも、もし俺が死んだら……」

舞が和希の顔を両手で包み、額を合わせて笑う。

藤波 舞「そのときは、隣で泣く。嘘じゃない。」

拓海が肩をすくめ、マイクから離れる。

その瞬間、空気が凍りついた。舞が和希を引き寄せてキス。会場から拍手と歓声。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『親友に「反対」を頼んだのは、花嫁だった。』。

藤波 舞は胸の奥で呟いた。——反対してって頼んだのは、私。

日常のわずかな綻びから始まった『結婚式のスピーチで、新郎の親友が「この結婚に反対です」と言った』の真実は、静かな余韻を残して幕を閉じる。だが、彼らが選んだその先の未来はまだ誰も知らない。

段落へのコメント

誤字・矛盾を報告

本文の文字を選ぶと、段落へのコメントや誤字・矛盾の報告ができます。

★で評価

レビューを書く

応援コメント 0

ログインして応援コメントを書く

通報する

理由