『夫にクビにされた私、夫の会社の持ち主でした』第9話「死んだはずの父が映っていた』
——5年前に死んだはずの父…
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マーカスの事務所。防犯映像を見たエマが立ち上がる。
エマ・ヘイル「お父さん!?」
マーカスの事務所。大きなモニターに倉庫の防犯映像。門の前を男性が歩く。エマが止めて戻してと叫ぶ。
エマ・ヘイル「止めて! 戻して!」
エマ・ヘイル「私の弁護士、マーカス・リーが取締役会から借りた映像よ。」
マーカスが巻き戻す。何が見えたのかと聞く。エマはあの男の人と指差す。
マーカス・リー「何が見えた?」
エマ・ヘイル「あの男の人!」
モニターの拡大。男性がカメラを見上げる。左眉に傷。
エマ・ヘイルの声が響いた。「顔を見て。それに、あの傷。」
エマが父の古い写真をモニターの横に並べる。同じ傷。あれは父だ。
エマ・ヘイル「お父さん!?」
エマ・ヘイル「あれは父よ。」
マーカス・リーの声が響いた。「確かに、お父さんに見えますね。」
回想、5年前の夜。燃える旧倉庫。若いエマが消防隊員に父を探してほしいと訴える。
消防隊員「まだ、見つかっていません。」
エマ・ヘイル「お願い、もう一度だけ探して。あの火事を消したあなたたちなら、父の行方が分かるはずよ。」
現在。エマは遺体が見つからず火事で死んだと思っていたと言う。マーカスはこの映像がほんの2週間前のものだと告げる。
エマ・ヘイル「遺体は見つからなかった。あの火事で死んだと思ってた。」
マーカス・リー「この映像は、先日撮られたものです。今日は十月二十三日。」
マーカス・リー「つまり、ロバート・ヘイルは、あの火事を生き延びたということです。」
エマはダニエルが知っていたと気づく。マーカスは、彼がアスターにこの録画を非公開にさせたと言う。
エマ・ヘイル「ダニエルは、知ってた。私に隠すために。」
マーカス・リー「あなたの夫ダニエルは、父の存在が取締役会に知られれば自分の立場が危うくなると恐れて、この映像を隠すために金を払っていた。」
エマ・ヘイル「それで、複製を残してたの?」
マーカスは、ダニエルは消すためではなく隠すために払い、今は新しい取締役会がそれを手に入れたと説明する。
マーカス・リー「ええ。消すためじゃなく、隠すために払った。そしてクレアの調査チームがアスターの認証済み複製を金曜の午後に受け取り、確認用に私へ回してきた。」
エマは父を探すと言う。マーカスは男の画像を倉庫の警備員に送ると言う。
エマ・ヘイル「父を、探さなきゃ。」
マーカス・リー「前に倉庫の警備員に頼んでおいた。映像の男を見かけたら連絡するように、と。この男性の画像を送ります。」
エマがすぐに電話するよう伝えてと言う。
エマ・ヘイル「すぐに私に電話するよう、伝えて。」
マーカス・リー「返事を待とう。」
マーカスのスマホが鳴る。スピーカーから警備員の声。映像の男が来ている。
受話器の向こうから、倉庫の警備員の声が響いた。「映像の男が、来てます。」
エマ・ヘイル「今?」
マーカス・リー「倉庫の警備員、リードさんからです。」
警備員は男がロバート・ヘイルと名乗り、娘に会いたがっていると告げる。エマは警備員に、その人を動かさないでと告げる。
受話器の向こうから、倉庫の警備員の声が響いた。「はい。ロバート・ヘイルと名乗っています。」
受話器の向こうから、倉庫の警備員の声が響いた。「そして、娘さんに会いたいと。ずっと、あなたを探していたそうです。」
エマ・ヘイル「警備員さん。その人を、そこから動かさないで。」