『世界一かわいい彼女の、鍵のかかった透明な箱』
——世界一かわいい俺の彼女には——
────────────────────────
ねえ、今日もずーっと一緒だよ? 優しくて笑顔が眩しい、世界一かわいい俺の彼女。最高に幸せだった。 ……でも最近、本棚の隙間からの視線に違和感がある。
世界一かわいい俺の彼女には——。
絶対に開けてはいけない「透明な箱」がある。。
星野 るり「ねえ、今日もずーっと一緒だよ?」
世界一かわいい彼女の、鍵のかかった透明な箱。
緊迫した瞬間が映し出される。
朝倉 悠斗の声が響いた。「優しくて笑顔が眩しい、世界一かわいい俺の彼女。最高に幸せだった。」
*
緊迫した瞬間が映し出される。
朝倉 悠斗の声が響いた。「……でも最近、本棚の隙間からの視線に違和感がある。」
本棚の隙間からの視線。
星野 るり「……今の連絡、誰から? 嘘ついたら許さないよ?」
緊迫した瞬間が映し出される。
星野 るり「なんでもないよ! 午後9時の記念日ケーキ買ってくるね!」
*
緊迫した瞬間が映し出される。
朝倉 悠斗の声が響いた。「暗い部屋の奥。怖くなって、隠されていた透明な箱を開けた。」
失くした合鍵・本棚の隙間から隠し撮りされた寝顔写真 100枚。
緊迫した瞬間が映し出される。
朝倉 悠斗の声が響いた。「嘘だろ……!? 失くした合鍵と隙間からの写真……怖い、逃げなきゃ……!」
*
21時まで あと5分。
星野 るり「午後9時の記念日ケーキまであと5分……合鍵はここ、もう部屋から逃げられないよ?」
緊迫した瞬間が映し出される。
星野 るり「これが私の醜い本心なの! 怖いなら、私を突き飛ばして逃げてよ……!」
緊迫した瞬間が映し出される。
朝倉 悠斗「……逃げるわけないだろ。その南京錠の番号、俺の誕生日だろ?」
*
緊迫した瞬間が映し出される。
星野 るり「え……どうして、知ってるの……!?」
緊迫した瞬間が映し出される。
朝倉 悠斗「半年前、透明な箱を買って置いた意味が、やっとわかった? あれは俺だよ。」
緊迫した瞬間が映し出される。
朝倉 悠斗「君の重い本心を、全部俺だけに向けさせたかった。もう逃げられないのは、君のほうだ。」
透明な箱を買ったのは、俺のほうだった。。
朝倉 悠斗の声が響いた。「透明な箱を買ったのは、俺のほうだった。」