『私の歌を毎日止める同級生は何を隠していた?』
——歌の生徒、詩織|夜の練習室
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歌を途中で止められた詩織が、ピアノの音が切れた方向を振り向く。明日までに歌を仕上げたいのに止められる状況を即座に示す。
木村 詩織「明日、歌の試験なのに止めるの?」
ピアノの前に立つ翔が、止めるために上げていた手を下ろす。詩織が息苦しそうだったと指摘する。
長谷川 翔「ここ、息が苦しそう。もう一回。」
詩織が腕を組む。翔も試験を受けると以前聞いたことを、短い心の声で説明する。翔をライバルだと思っている。
木村 詩織の声が響いた。「翔も試験って聞いた。毎日、歌を止めるし。」
翔は詩織の不満に気づかず、息を吸う時間を作るための伴奏の調整を説明する。自分が弾くピアノについて話している。
長谷川 翔「息を吸う間、ピアノをゆっくりにする。」
詩織が翔に向き直り、ライバルなのに教える理由を直接尋ねる。
木村 詩織「ライバルなのに、なんで教えるの?」
翔は初めて、詩織が自分を競争相手だと思っていると知る。意外そうに聞き返す。
長谷川 翔「ライバル?何の話?」
詩織が、自分と翔が同じ歌の試験を受けると思い込んでいたことを言葉にする。
木村 詩織「明日の歌の試験。翔も受けるんでしょ?」
翔が歌ではなく伴奏の試験を受けると明かす。ピアノと、息を吸う間に合わせるという伏線がつながり、詩織の誤解が解ける。
長谷川 翔「歌じゃなくて、伴奏の試験。」
長谷川 翔「詩織の歌で受けるんだ。」
感動の山: 翔が詩織を見つめて恋心を告白する。決め台詞は冒頭の三秒以内に言い終え、その後三秒は無言。音楽をここだけ大きくする。
長谷川 翔「好きな人の歌を、支えたくて。」
詩織が恋心を返す。最後の約二秒、翔がピアノの伴奏を始め、詩織が楽に息を吸って言葉のない短い旋律を歌う。二人が味方同士になった絵で閉じる。
木村 詩織「私も好き。一緒に受かろう。」