【公式映像脚本】『404号室の絶対ルール』第1話「深夜2時、親友の声でチャイムが鳴る』
キャッチコピー:深夜2時、開けたら終わり
■ 登場人物
・佐伯美咲(404号室に暮らすクリーム色のニットカーディガン姿の女子大生(22歳))
・廊下の女(遥のスマホ録音音声)(薄暗い廊下に立ち、行方不明の親友・遥(22)の割れたスマホで録音音声を再生する雨に濡れた青白い長髪の女)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(4.5秒)
ト書き:深夜2時00分(02:00 AM)、アパートのインターホンが「ピンポーン」と鳴り、壁のドアモニター画面に薄暗い廊下で割れたスマホをカメラに向けて掲げるびしょ濡れの青白い長髪の女が映し出される(テロップ:深夜2時、開けたら終わり)。
テロップ:[深夜2時、開けたら終わり]
廊下の女(遥のスマホ録音音声)「ピンポーン……美咲、開けて……!」
◆ s02(6.5秒)
ト書き:遡ること5分前の午前1時55分(01:55 AM)。404号室の室内で、美咲(22)はテーブルの上に置かれた赤い手書き文字のルール紙を見つけ、『深夜2時のチャイムは絶対に開けるな。覗き穴も見るな。モニターだけ見ろ。――ただし、2時前に室内の物が動いていたら、外の声は囮だ』という警告を読む。
テロップ:[01:55 AM『404号室のルール』(但し書き:2時前に室内の物が動いていたら外の声は囮)]
佐伯美咲「『深夜2時のチャイムは絶対に開けるな。2時前に室内の物が動いていたら、外の声は囮だ』……?」
◆ s03(5.5秒)
ト書き:午前1時58分(01:58 AM)。リビングでスマホを見つめながら3日前から連絡が途絶えている親友・遥(22)を心配する美咲の背後で、木製クローゼットの扉が微かな軋み音とともに静かに5センチ開く。
テロップ:[01:58 AM 美咲の背後で木製クローゼットが5cm開く]
佐伯美咲「遥から3日前から連絡がない……どこにいるの?」
◆ s04(5秒)
ト書き:デジタル時計が「02:00」に切り替わり、インターホンが鋭く鳴り響く(ピンポーン)。重い鉄製玄関ドアの向こう側から、行方不明の親友・遥の必死に助けを求める声が聞こえる。
廊下の女(遥のスマホ録音音声)「美咲、開けて! 遥だよ、助けて!」
◆ s05(5秒)
ト書き:美咲は玄関ドアへ駆け寄ってサムターン錠に手を伸ばすが、寸前でルール紙の警告を思い出し、錠の数センチ手前で手をピタリと止める。
佐伯美咲「遥!? 今開けるから——っ、ダメだ、ルール紙の警告……!」
◆ s06(5秒)
ト書き:ルールに従い、美咲はドアの覗き穴(ドアスコープ)を見ず、壁のドアモニターのボタンを押して外を確認する。
佐伯美咲「ルール通りに……まずモニターを見る。」
◆ s07(6.5秒)
ト書き:モノクロのドアモニター画面に映っていた外の人物は遥ではなく、虚ろな黒い目をした背の高い死人のように青白い見知らぬ女だった。女は遥の割れたピンクのスマホをインターホンのマイクに押し当て、ボイスメモの録音音声を再生している。
テロップ:[モニター映像:黒いICレコーダーで遥の録音音声を再生する見知らぬ青白い女]
廊下の女(遥のスマホ録音音声)「美咲、開けて……美咲、開けて……」
◆ s08(5.5秒)
ト書き:美咲は恐怖で口元を押さえながら後ずさり、外の女が遥のスマホの録音音声を再生していることを見抜く。
佐伯美咲「あれは遥じゃない……ICレコーダーで遥の録音音声を再生してる!」
◆ s09(5.5秒)
ト書き:美咲は重い鉄製のドアチェーンを「ガチャン!」と掛け、自分のスマホを取り出して本物の遥の番号に電話をかける。
佐伯美咲「じゃあ本物の遥はどこに……!? 遥のスマホに掛けてみる!」
◆ s10(6秒)
ト書き:発信した直後、くぐもったスマホの着信音(プルルル……)が404号室の室内――美咲の背後にある、1時58分に少し開いていた木製クローゼットの中から直接鳴り響く。
テロップ:[着信音は404号室の室内——背後の木製クローゼットから鳴っている]
佐伯美咲「え……? 着信音が……部屋の中……?」
◆ s11(7秒)
ト書き:木製クローゼットの暗い隙間の中で、震える青白い手に握られたスマホ画面が「美咲 着信中」と光り、クローゼットの扉がゆっくりとさらに押し開けられる(テロップ:2時前に動いていたクローゼット——本物は中にいる)。
テロップ:[2時前に動いたクローゼット——なぜ遥のスマホが室内にあるのか?]
佐伯美咲「2時前に勝手に開いたクローゼット……外の声は囮で、遥のスマホがこの中にある……!?」