『親友はなぜ私の寝顔の写真を持っていたの?』
——私の寝顔?
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杏子が早苗を問い詰める。字幕は冒頭の1秒だけ「私の寝顔?」、その後に人物紹介へ替わる。杏子は画面左側、早苗は右側の画面外にいる。
福田 杏子「私の寝顔、なんで持ってるの?」
相談に来た親友の早苗を紹介する。早苗はスマホの画面を自分側に向けたまま、疑われたことを問い返す。
長谷川 早苗「待って。私を疑ってるの?」
杏子が印刷写真を胸の高さに上げる。写真には、横向きで眠る姿の後ろに部屋と同じ窓枠が写っている。写真の出どころと杏子の望みを言う。
福田 杏子「昨日ポストに。撮った人を知りたい。」
早苗が窓の横で寝ていたと言うと、画面外の杏子が「寝る場所を変えたこと、まだ言ってないよね?」と返す。早苗は画面右側から左の杏子を見たまま、口を閉じて聞く。寝る場所の変更を話していないのに早苗が知っている不自然さを、前半の手がかりにする。
長谷川 早苗「窓の横で寝てたね。」
福田 杏子の声が響いた。「寝る場所を変えたこと、まだ言ってないよね?」
杏子は、写真が届いたことをまだ誰にも話していなかったと伝える。印刷写真は胸の高さのまま。
福田 杏子「届いたこと、まだ誰にも話してない。」
第1の逆転。早苗はスマホを杏子へ向け、自分にも同じ写真が届いたと嘘をつく。画面は杏子側を向き、観客には写真の色と窓枠だけが斜めに見える。早苗も被害者に見える。
長谷川 早苗「私にも届いた。同じ写真が。」
杏子は早苗も被害者だと信じ、外からの視線を防ごうとカーテンを閉める。窓の左側から動かず、印刷写真は持ったまま。最後のコマでは窓が厚い布で完全に覆われる。
福田 杏子「じゃあ、外から見えなくしよう。」
閉じたカーテンの前で早苗が、以前泊まった夜を口にする。杏子が寝ていたとき、早苗が室内にいた事実を自然に確認する。
長谷川 早苗「泊まった夜も、よく眠ってたね。」
杏子が胸元の写真へ視線を落とす。写真の窓枠と、今閉めた窓の位置がつながる。写真は初めから同じ物で、背景も変わらない。
福田 杏子「写真の後ろに、この窓がある。」
第2の逆転。怖さの山: 早苗が撮影と投函を認める。スマホを撮影する高さへ上げる。決め台詞の後は1.2秒無言。告白の直後に低い効果音を1発入れ、その後は室内音だけにする。
長谷川 早苗「私が撮って入れた。怖がる顔も欲しくて。」
杏子は写真から早苗へ目を上げ、友情を終わらせると告げる。台詞を言い終えた直後、画面外の早苗のスマホから短いシャッター音がする。杏子は口を閉じたまま固まる。
福田 杏子「もう友達じゃない。写真も消して。」
早苗を画面右側に映す。早苗は室内にとどまり、画面外の左側にいる杏子を見たまま口を閉じている。右手のスマホを回し、直前に撮った杏子の怖がる顔の保存画像を観客に見せる。背後には閉じ切った灰色のカーテン。最後はスマホを静止させる。字幕「『消して』と言った顔まで、撮られた。」は顔とスマホの画面に重ならない位置に表示する。台詞はない。