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『毎朝同じ電車の彼に告白したら、「今日で365回目です」と言われた』 ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

2026/10/20 公開・1,643字・👁️ 1 閲覧

『毎朝同じ電車の彼に告白したら、「今日で365回目です」と言われた』

——クリスマスまでに、と決めて、一年間毎朝同じ電車で見ていた人に告白した春。返ってきたのは「今日で365回目です」。彼は同じ朝をくり返していて、8時42分、次の駅で春が死ぬのだと言う。

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クリスマスまでに、と決めて、一年間毎朝同じ電車で見ていた人に告白した春。返ってきたのは「今日で365回目です」。彼は同じ朝をくり返していて、8時42分、次の駅で春が死ぬのだと言う。

水野 春(lead / 会社員。一年間、同じ車両の同じ扉に乗っている)。

瀬名 樹(lead / 同じ朝を365回くり返している会社員)。

満員の朝の電車。吊り革を握った春が、真っ赤な顔で目をつぶって何かを言い切る。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『毎朝同じ電車の彼に、告白した。』。

樹が本を閉じ、疲れた目で少しだけ笑う。

瀬名 樹「知ってます。今日で、365回目です。」

題字は合成。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『毎朝同じ電車の彼に告白したら、「今日で365回目です」と言われた』。

     *

一年間の朝。扉の横の春が、本を読む樹をそっと見ている。12月。クリスマスまでに、と決めた。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『クリスマスまで あと24日』。

水野 春は胸の奥で呟いた。——一年間、同じ車両の同じ扉。クリスマスまでに、絶対に告白するって決めてた。

満員電車が揺れる。倒れかけた春を、樹が片腕で抱きとめる。胸に顔がうずまる。

水野 春は胸の奥で呟いた。——名前も知らないのに、この腕の温かさだけは知ってた。

春が混乱して聞き返す。

水野 春「365回目って……何?」

樹が静かに言う。

瀬名 樹「僕は、今日を365回くり返してる。」

     *

その瞬間、空気が凍りついた。樹の腕時計。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『8:36』。

瀬名 樹は胸の奥で呟いた。——8時42分。次の駅で、君は階段から落ちる。

その瞬間、空気が凍りついた。春の顔から血の気が引き、こわばる。

水野 春「……私が、死ぬの? 怖い……」

樹が拳を握る。

瀬名 樹「364回、助けられなかった。何をしても。」

樹が覚悟を決める。

瀬名 樹「だから今日は、君を降ろさない。」

     *

窓の外、ホームが近づく。ブレーキ。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『8:41』。

ドアが開く。降りようとする春の手首をつかみ、樹が反対側の扉に押しとどめる。顔が近い。

瀬名 樹「降りないで! だめだ!」

振り向いた春の目は、まっすぐで、濡れている。

水野 春「降りるのは、本当はあなたでしょ。嘘つき。」

樹が固まる。

瀬名 樹「……え? なんで、それを?」

     *

春の手の小さなノート。見開きいっぱいの線。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『364』。

水野 春は胸の奥で呟いた。——私も、364回、覚えてる。

春がまっすぐに言う。

水野 春「階段の事故で私をかばって、死ぬのは毎回あなたなの。」

樹が息をのむ。

瀬名 樹「毎朝の告白は……」

春が言い切る。

水野 春「あなたが好きだから。この電車に、引き止めたかった。」

8時42分、ドアが閉まる。春が樹の袖を引いて車内に戻す。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『8:42』。

その瞬間、空気が凍りついた。走り出した電車の中。春がつま先立ちで樹にキスする。

視線の先に、文字が浮かび上がる——『くり返していたのは、二人ともだった。』。

水野 春は胸の奥で呟いた。——366回目の今日は、二人で笑って降りよう。大好き。

日常のわずかな綻びから始まった『毎朝同じ電車の彼に告白したら、「今日で365回目です」と言われた』の真実は、静かな余韻を残して幕を閉じる。だが、彼らが選んだその先の未来はまだ誰も知らない。

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