『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第7話「疑いは、私にも向けられた』
——採用から外された
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第6話の次の日の朝、人事部のオフィス。疑いは、私にも向けられた。美咲が、机の上の採用の資料を中村部長に返す。中村部長は資料を受け取り、美咲を採用の仕事から外すと告げる。
中村 浩二「今日から、採用の仕事を外れる。」
中村部長は、会社の外の弁護士が待っていると告げる。美咲はそこへ向かう。
中村 浩二「会議室で、会社の外の弁護士が待っている。もう来ている。」
高橋 美咲「はい。行ってきます。」
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美咲が会議室に入ると、会社の外の弁護士・小野寺が待っていた。会社とは別の立場で、一から調べ直す。
小野寺 遥「弁護士の小野寺です。ネットの噂を、会社とは別の立場で調べます。」
小野寺は、美咲にも遠慮せずに厳しく質問する。面接官が元妻なら、落とす動機があると指摘する。
小野寺 遥「元妻が面接官なら、仕返しで落としたとも疑えます。どうですか?」
美咲は目をそらさずに答える。私は、採用を推薦しなかっただけ。決めたのは私ではない。
高橋 美咲「いいえ。私は、採用を推薦しなかっただけです。決めるのは私ではありません。」
小野寺がファイルを開く。美咲は面接の前に、応募者が元夫だと会社に届け出ていた。
小野寺 遥「面接前の届け出は確認しました。録画と判断の記録、別の噂も調べます。」
面接は録画され、不採用を決めたのは、録画を見た中村部長。届け出・録画・判断の記録が全部そろっている。
小野寺 遥「録画を見て不採用を決めたのは、中村部長。届け出も判断の記録もあります。」
小野寺は、あの面接は公平だったと確かめたと告げる。
小野寺 遥「届け出と判断の記録を確認しました。不採用の判断は公平です。」
「知り合いだけ合格」の噂も根拠がないと分かり、小野寺が「あなたは、何も間違っていません」と告げる。美咲は、こらえていたものがほどけて長い息を吐く。
小野寺 遥「合格者の記録も確認しました。「知り合いだけ合格」に根拠はありません。」
小野寺 遥「あなたは、何も間違っていません。」
小野寺がノートパソコンで、ネットの音声と会社の録画を聞き比べ、眉をひそめる。
高橋 美咲「何か、違いが?」
小野寺 遥「ネットの音声と会社の録画。同じ場面なのに、言葉が違う。」