『その指輪、私が捨てたのに彼は今も待っていた』
——宝石店・夕方
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店員が美咲に指輪を差し出す。
田中 恵子「この指輪、三年間お預かりしていました」
美咲が三年前を思い出す。
桜井 美咲の声が響いた。「私が、預けたはずなのに」
店員が拓真の話をする。
田中 恵子「月に一度、見に来る男性がいてね」
拓真が入店してくる。
森下 拓真「あの、指輪を……」
二人が再会する。
桜井 美咲「拓真……どうして。私が捨てたはずの指輪なのに」
拓真が手紙を見せる。
森下 拓真「三年前の手紙、ずっと持ってる」
手紙の一文が明かされる。
桜井 美咲「それ、別れの手紙じゃない」
待っていてと書いてあったと分かる。
桜井 美咲「「待っていて」って書いたの。なのに、あなた、別れだと思ったの?」
店員がカウンター越しに指輪を差し出す。
田中 恵子「お二人とも、この指輪を待ってたんですね」
二人が笑顔で指輪を受け取る。
森下 拓真「待ってたよ、今もずっと」