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お母さんにも、定休日(動画版) ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

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2026/10/24 公開・804字

『お母さんにも、定休日』

——娘・結衣と、母・由香

────────────────────────

母が鞄を肩に掛けたまま、エプロンに手をかけて立ち止まる。出かけようとする母を見て、娘が食事の心配を口にする。

結衣「え、ご飯は?」

母がエプロンを外して机へ置く。

由香「今日は家事をお休み。お母さんも遊びに行くね。」

成人した娘が冷蔵庫へ目を向ける。

結衣「ご飯、作ってくれると思ってた。」

母が鞄の肩紐に手を添えて、娘を見る。

由香「二十五歳なら、自分で作れるでしょう。」

娘がテーブルへ一歩近づく。

結衣「昨日は放っておいてって言ったのに、ご飯は頼ってるね。ごめん。」

母が二つのカップを並べる。

由香「じゃあ今日は、私も自分の時間にするね。」

娘が鞄の持ち手を見つめる。

結衣「私が放っておいてって言ったから、怒ってる?」

母が画材箱の入った鞄をいったん机に置き、娘に穏やかに話す。

由香「怒ってないよ。たまには私も休みたいだけ。」

娘が母の顔を見て行き先を尋ねる。母は机の鞄を取り、肩に掛け直す。画材箱は鞄の中に入ったまま。

結衣「そっか。今日はどこに行くの?」

母が鞄から小さな画材箱を見せる。

由香「昔の友達と、好きな絵を描きに。」

娘がエプロンを手に取り、二つのカップに水を注いで、片方を母に手渡す。

結衣「じゃあ家事は私が。絵が好きなんて知らなかった。」

母が画材箱を鞄へ戻す。

由香「ずっと好きだったの。お母さんになる前からね。」

娘はエプロンを手に持ったまま、母を見送る。母は鞄を肩に掛け、画材箱は鞄の中、カップは机に置いて、戸口に立つ。

結衣「由香さんのこと、もっと知りたい。明日お茶しながら、絵を見せて。」

母が戸口で振り返り、鞄の中の画材箱に軽く手を添えて、小さく微笑んで出ていく。娘はエプロンを手に台所に残り、机には二つのカップが並んでいる。

由香「絵、楽しんでくるね。」

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