【公式映像脚本】『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第11話「元夫の、本当の転落』
キャッチコピー:同じ日の夜・美咲のマンションの前
■ 登場人物
・高橋 美咲(3年前に夫の不倫で離婚し、現在はIT企業の採用担当責任者を務める冷静で凛とした35歳の主人公)
・高橋 健太(3年前に若い不倫相手・梨花を選んで美咲を捨てたが、現在は失業中で面接にやって来た38歳の元夫)
・佐藤 梨花(3年前に健太を略奪した28歳の若い不倫相手(明るい茶髪の巻き髪・ピンクのニット))
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(4秒)
ト書き:第10話と同じ日の夜、美咲のマンションの前。帰ってきた美咲の前で、健太が土下座する。
テロップ:[同じ日の夜・美咲のマンションの前]
高橋 健太「美咲……。最後に、助けてくれ。」
◆ s02(5.5秒)
ト書き:美咲は、小野寺からすでに聞いていた。健太が前の会社のお金を使い込んだこと。だからこそ、ここで本人の口から確かめる。
高橋 美咲「使い込みの件、小野寺さんから聞いているわ。前の会社のお金を、持ち出したのね。ここで、自分で認めて。」
◆ s03(5秒)
ト書き:健太はうなだれて認める。それでクビになった。仕事がないのを隠していた、あの半年前のことだ。
高橋 健太「……ああ。使い込んだのは俺だ。それでクビになった。クビになったのも、仕事を隠し始めたのも半年前だ。」
◆ s04(5.5秒)
ト書き:美咲は続ける。3年前、家を出たときも、二人の貯金を勝手に持ち出していた。
テロップ:[3年前、健太は夫婦の貯金を持ち出していた]
高橋 美咲「貯金のことも、通帳を見て分かったの。3年前、家を出たとき、二人の貯金を勝手に持ち出したわね。そのお金も、あなたが返すのよ。」
◆ s05(5秒)
ト書き:健太は立ち上がり、元夫婦だろとすがりつこうとする。美咲は一歩下がる。
高橋 健太「元夫婦だろ! 助けてくれよ!」
◆ s06(5秒)
ト書き:美咲は、助けないと言う。でも、逃げないで。
高橋 美咲「助けない。でも、逃げないで。」
◆ s07(5.5秒)
ト書き:使い込んだお金も、貯金も、全部自分で返して。警察で、本当のことを話して。
テロップ:[美咲は、返済の約束と警察への申告を、自分でするよう言った]
高橋 美咲「使い込んだお金も、貯金も、全部自分で返して。返す約束を紙に書いて、前の会社に出すの。それから、警察で本当のことを話して。」
◆ s08(5秒)
ト書き:健太は、初めて自分の嘘を認めて泣く。そして、自分で返すと答える。
テロップ:[健太は、自分で返すと答えた]
高橋 健太「……俺は、嘘ばっかりだったな。……分かった。全部、自分で返す。今夜、警察へ行く。」
◆ s09(5秒)
ト書き:健太は背を向け、夜の道を歩いていく。その夜、健太は自分から警察へ行き、すべてを話した。元夫の、本当の転落だった。
テロップ:[その夜、健太は自分から警察へ行き、すべてを話した]
【シーン 2】
◆ s10(5秒)
ト書き:同じ夜、梨花の実家の前。梨花は母子手帳を握り、この子のために働くと決める。
テロップ:[同じ夜・梨花の実家の前]
テロップ:[梨花は、訓練の申し込みを済ませていた]
佐藤 梨花「美咲さんに教えてもらった相談窓口に行って、訓練の申し込みをしてきた。実家にも、やっと話せた。この子のために、私も働く。」
【シーン 3】
◆ s11(5.5秒)
ト書き:1年後、美咲の会社の面接室。面接官の席に座る美咲の前で、ドアが開く。
テロップ:[1年後・美咲の会社の面接室]
テロップ:[最終話『もう一度、面接室で』へ]
高橋 美咲「どうぞ、お入りください。……梨花さん。1年か。ここから、また始めましょう。」