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姉と食器を片づけたら、机の下から音がした ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

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2026/10/26 公開・815字

『姉と食器を片づけたら、机の下から音がした』

——まだ食べてる?

────────────────────────

夜の食事室。妹の玲奈が最後の大皿を持ち、姉の朋子が空いた机を確認している。机の下から茶わんをこする音がして、玲奈が止まる。

大野 玲奈「片づけたのに、まだ食べてる音?」

玲奈が白い大皿を棚に置く。朋子は机の下へ目だけを向け、音が止まる。

大野 玲奈「今の音、何か確かめたい。」

玲奈が机を見つめ、これまでは毎晩、自分が食べる時だけ同じ音がしていたのに、今夜は片づけ中にも聞こえたと気づく。朋子は目をそらす。

大野 玲奈「毎晩、私が食べる時だけだったのに。」

玲奈が口を閉じ、机の下へ耳を向ける。何も聞こえない。

大野 玲奈「昨日も、私が止まると止まった。」

朋子が玲奈の視線を遮る位置に寄り、調べずに寝るよう促す。玲奈は動かない。

大野 朋子「気のせいだよ。もう寝よう。」

玲奈が食べるふりをすると、机の下から茶わんをこする音が返る。

大野 玲奈「じゃあ、食べるふりをしたら?」

音の位置が分かった玲奈が、机の開いた短辺側でしゃがみ、下をのぞく。

大野 玲奈「机の下からだ。」

怖さの山。机の下に、元恋人の純平が茶わんとスプーンを持って座っている。決め台詞のあと、無言の目線を2秒保つ。

今村 純平「別れても、ここで暮らしたかった。」

立ち上がった玲奈に、朋子が純平を家に入れたことと、食事の音で隠していたことを認める。

大野 朋子「純平がかわいそうで、私が入れた。」

大野 朋子「食べる音も、あんたの音で隠した。」

純平は画面外で、机の下の空間の奥へ身を縮める。机の下には座った大人が身を引ける奥行きがあり、深い側板が横からの視線を遮っている。玲奈が開いた短辺側から離れると、下を見通せなくなる。玲奈は姉を見つめ、姉も自分を欺いていたと理解した顔で暗転する。

大野 玲奈「姉も、私に隠して住ませてたんだ。」

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