『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第11話「元夫の、本当の転落』
——同じ夜、土下座
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第10話と同じ日の夜、美咲のマンションの前。帰ってきた美咲の前で、健太が土下座する。
高橋 健太「代わりに返して! 会社の金を使い込んだ!」
美咲のマンションの前。美咲は、小野寺から聞いた使い込みの件を本人に確かめる。
高橋 美咲「使い込みは小野寺さんから聞いたわ。本当なの?」
健太はうなだれて使い込みを認める。使い込みに対する会社の処分は、まだ決まっていない。
高橋 健太「会社のお金を勝手に使った。会社の処分はまだ決まってない。」
美咲は続ける。3年前、家を出たときも、二人の貯金を勝手に持ち出していた。
高橋 美咲「3年前、家を出たとき、二人の貯金も勝手に持ち出したわね。」
健太は立ち上がり、元夫婦だろとすがりつこうとする。美咲は一歩下がる。
高橋 健太「元夫婦だろ! 助けてくれよ!」
美咲は、助けないと言う。でも、逃げないで。
高橋 美咲「あなたが使ったお金よ。だから助けない。」
使い込んだお金も、貯金も、全部自分で返して。警察で、本当のことを話して。
高橋 美咲「逃げずに自分で返して。警察で本当のことを話して。」
健太は泣きながら、自分で全部返すと答える。
高橋 健太「俺が使った金だ。全部、自分で返す。」
健太は、自分のしたことを話すために警察へ向かうと告げる。美咲に背を向け、夜の道へ歩き出す。警察で話す場面までは描かない。
高橋 健太「警察へ行く。自分のしたことを話すために。」
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同じ夜、梨花の実家の前。梨花は母子手帳を握り、この子のために働くと決める。
佐藤 梨花「おなかの子のために働く。美咲さんに教わった窓口で、仕事の訓練に申し込んだ。」
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1年後、美咲の会社の面接室。面接官の席に座る美咲の前で、ドアが開く。
高橋 美咲「梨花さん、1年ぶりね。では、うちの会社の採用面接を始めます。」