『私の昇進を断ったのは、婚約者だった』
——勝手に断った?
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美緒は大輔を見つめ、婚約者だからといって自分の昇進を勝手に断ったことを問いただす。怒りを抑えた顔の寄りで始め、最初の1秒は短い問いだけを字幕に出し、その後にタイトルを表示する。
長谷川 美緒「婚約者だからって、私の昇進を勝手に断ったの?」
大輔は断ったことを認め、美緒より下になる結婚を拒む。
藤井 大輔「俺が断った。結婚したいから。」
藤井 大輔「俺より上の妻なんて嫌だ。」
店主の久美から美緒へ店長の話が来ていたことを字幕で示す。美緒は自分も店長になりたいと伝え、カウンター上の白いカップの欠けに目を止める。横には空の木製トレーがある。
長谷川 美緒「私も、店長になりたい。」
美緒がカップを使わないと決め、木製トレーに移して使用分から外す。最後には手を離している。
長谷川 美緒「欠けてる。これは出しません。」
奥にいた久美を初めて映す。店の店長用エプロンを持ち、美緒本人へ昇進の返事を求める。
清水 久美「店を回してるのは、あなたよ。」
清水 久美「店長のエプロン、受け取って。」
第1の逆転。大輔は自分が部下になると譲り、昇進と結婚が両立するように見える。
藤井 大輔「俺が部下でいい。結婚はしよう。」
美緒は昇進の許可ではなく、関係の対等さを確かめる。
長谷川 美緒「上とか下とか、もうやめられる?」
美緒が久美からエプロンを受け取る。美緒は画面左、久美は画面右の奥。最後には久美が完全に手を離す。
大輔は仕事の上下だけを譲ったつもりで、家での上下を結婚の条件にする。
藤井 大輔「家では俺が上。それなら結婚する。」
感動の山: 美緒は対等な家族になる望みを手放す悲しみをこらえ、仕事と結婚への返事を分けて言い切る。第2の逆転。決め台詞の後に2秒の無言を残し、音楽を盛り上げる。
長谷川 美緒「仕事は引き受ける。結婚は断る。」
美緒は受け取った店長のエプロンを頭から着ける。最後には完全に着用し、久美へ顔を向けている。
美緒は店長のエプロン姿で久美を休ませ、自分が店を引き受ける。最後は涙の残る顔に小さな笑みが戻る。大輔への返事は繰り返さない。
長谷川 美緒「久美さん、まず休憩してください。」